変化が求められるF1 三強の現状、いかに崩すか 元F1ドライバーの解説者に聞く

公開 : 2019.03.21 11:50

ミスの影響を大きく

「騒がしいエンジンも復活させる必要があるでしょう」パルマーの話は止まらない。「逆行しているように思う人がいることは承知ですが、V6ターボエンジンはF1に何の利益ももたらしません。F1の真髄を奪い、高価になってしまうだけです。それに、メルセデス製やフェラーリ製とルノー製やホンダ製エンジンの差は大きい。レッドブルのようなチームははじめから制限を受けているようなものなのです。2012年からはじまったV8時代では、はじめて7つのレースで、5つのチームから7人の異なるドライバーが勝利を掴みました」

「サーキットには広大なコンクリートのランオフエリアではなく、バリアやグラベルも必要でしょう。ミスは結果に反映されなくてはなりません」

驚くべきことに、パルマーはドライバーたちもこれを望んでるといって譲らない。「もしランオフエリアがあれば、当然それを使うようになるでしょう。誰も事故を見たいわけではありませんが、ミスは罰されるべきです。そちらの方がドライビングが見ていて楽しいものになりますし、見るべきポイントも増えるでしょう」

しかし、どれに取り組むにしろ、その前に2019年のシーズンが始まってしまう。メルセデス-AMG、フェラーリ、レッドブル以外が優勝するなど考えられるだろうか。正直まったく想像がつかない。パルマーの話は今年の内容に移った。

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