[ABARTH 70周年]嶋田智之が、いま見つめるABARTH 595

自動車メーカーを救えたかもしれない、輝いて消えたコンセプトカー 前編

2019.04.20

プリマス:プロント・スパイダー(1998年)


プリマスというブランドは、1990年には既に明確なイメージの存在しないブランドになっていた。しかしその頃発表されたプリマス・プロウラーはホッドロッドのようなワイルドなデザインをまとい、イメージに変化を与えた。さらにハイ・パフォーマンスなカテゴリーに進出していくことを検討もしていたようだ。

結果的にクライスラーブランドで発売されることになった、PTクルーザーの開発を進めていた当時、プロント・スパイダーと呼ばれるコンセプトカーが発表される。比較的手頃な価格で、刺激的なミドシップモデルの提供を目指したクルマだった。

ロードスター・ボディに2.4ℓの4気筒ターボエンジンを搭載し、255psのパワーを5速MTを介して後輪へと伝えるパッケージを持っていた。アピアランスはプロウラーよりずっと大人しかったものの、プリマスが当時製造していたどのクルマよりも刺激指数的には高いものになりえたはず。しかし、プリマスは同社にとってプロウラーすら不要と判断され、さらに2001年にブランド自体も消滅してしまう。

 
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