ふしぎなモノも? 米国車、ダッシュボード進化の歴史 前編

公開 : 2019.04.29 05:50

キャデラック・シマロン(1982年)

しばしば、キャデラック史上最大の失敗作とされるシマロンだが、このクルマはBMW 3シリーズサーブ900といった欧州からの輸入車に対抗すべく登場したモデルだった。

そのため、シマロンには他のキャデラックよりもスポーティな味付けが求められたが、インテリアデザインを行うころには、キャデラックの創造性も枯渇してしまったようだ。

シボレー・キャバリエがシマロンのベースモデルだったことは明らかであり、インテリアにも数多くの共用パーツが使用されていたが、さらに問題だったのは、その樹脂製パーツの品質も同じようにオモチャレベルだったことだ。

キャデラックとしては異例とも言えるインテリアレイアウトを採用していたシマロンは、そのせいもあって散々な評価を受けることとなった。

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