なぜそんなデザインに? 奇妙なインテリアのモデル 17選 後編

公開 : 2019.05.01 18:50  更新 : 2021.03.05 21:42

サーブ9000ジョイスティック・プロトタイプ

つねにサーブは地上を走行するモデルに対しても、その航空機との繋がりを感じさせるクルマ作りを行ってきたが、9000ジョイスティック・プロトタイプははるかにその先を行っていた。

このクルマはプロメテウス計画の一環として登場しており、ステアリングホイールの替わりに、センターコンソールから伸びる航空機の操縦桿のようなスティックで操作を行う必要があった。

本来ステアリングホイールがあるべき場所には、巨大なフロントエアバッグが設置され、さらにはサイドエアバッグとニーエアバッグまで搭載されていたが、このアイデアは、衝突時にドライバーに危険をもたらすステアリングを撤去することで安全性を向上させるとともに、エアバッグ容量を増大させようという考えから産み出されたものだった。

このクルマを試乗した人間によれば、ジョイスティックの操作は簡単だったとのことだが、このアイデアは頓挫し、プロトタイプが1台制作されたのみとなっている。

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