マイダス・ゴールド（1985年）

グラスファイバー専門の会社を経営していたハロルド・デルモットは、まさにマイダスを開発するにはうってつけの人物だった

彼は、リチャード・オークスがデザインしたマイダス・クーペを発売すると、1985年には、ゴードン・マーレーが考え出したグラスファイバー製モノコックとエアロダイナミクスボディを持つゴールドへと発展させている。

マイダス・ゴールドは、グラスファイバー製ボディを持つモデルとしては初めて欧州ECE12衝突テストにパスしており、このメーカーをメジャーな存在にするかと思われた。

だが、1989年に起こった工場火災によって、金型や生産設備が大きな被害を受けたことで、1990年前半、デルモットは会社を売却しており、以降、マイダスが往時の勢いを取り戻すことはなかった。

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