[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

ベントレー・フライングスパーの中古車 英国では300万円以下 維持費やメンテは

2019.05.04

フェートンやA8との近い関係性

強大なパワーはZF製の6速ATを介して4輪を駆動。システムとしては後輪駆動ベースで、軽量なマルチリンク・サスペンションにセルフレベリング機能のついたエアサスペンションが組み合わさり、優れたバランスとボディコントロールを併せ持っている。加えてブレーキには直径405mmの大径ディスクが備わり、ストッピングパワーも不足ない。2.5トンを超える巨大なボディを鋭く走らせることができる。

ベントレー・コンチネンタル・フライングスパーは、コンチネンタルGTクーペの発表の数年後に発売されたモデル。GTクーペが成功しており、ベントレーの5シーターモデルが登場するのは時間の問題だったといえる。堂々としたボディのフライングスパーは正真正銘の5シーターで、ラゲッジスペースもそれに見合う大きさが用意されていた。

先に登場したGTクーペと同じく、フライングスパーも同グループのフォルクスワーゲン・フェートンやアウディA8との関係性も近い。当時は、ベントレー・ブランドをフォルクスワーゲンが買収してから7年程度しか経っておらず、自社のリソースを流用することは理にかなっていた。しかし、フォルクスワーゲンはベントレーのDNAの保持には細心の注意をはらっており、フライングスパーの突出した洗練性から深い光沢のあるボディの塗装仕上げに至るまで、それが表れている。

モデルライフの半ば、2009年にフライングスパーはフェイスリフトを受ける。フロントグリルやバンパーのデザインが改められ、キャビンの静寂性もさらに向上。ステアリングやサスペンションの設定もチューニングを受け直した。標準グレードの他に、最高出力を608psに高めたW12気筒エンジンを搭載したフライングスパー・スピードと呼ばれるモデルも登場する。このスピードはかなり珍しい存在となっている。

世界的にみても、標準のフライングスパーの中古車価格は1万7000ポンド(246万円)から4万5000ポンド(652万円)まで幅がかなりある。この3万ポンド(435万円)の差は、フェイスリフトを受ける前と後での評価の差でもある。クルマの性格的に、しっかり手がかけられてきたクルマが多い。それでも、事前の確認は怠らず、経済的にファーストクラス級のリアシートを手に入れるのも悪くないと思う。

 
最新海外ニュース