著名カーデザイナーの傑作と凡作 18選 後編

公開 : 2019.05.04 10:50  更新 : 2021.02.02 12:51

凡作:アルファ・ロメオ166(1998年)

デ・シルヴァは、前輪駆動のアルファ・ロメオを美しくデザインする手法を理解していたはずだ。その証拠に、彼が手がけた156や147は魅力的なスタイリングを得ている。

反面、アルファ・ロメオ166は、デザインとして成立できなかった好例だと思う。フロントオーバーハングは不要に長く、アウトビアンキA112が停められそうなほど。垂れ下がったヘッドライト周りのデザインは、まるで3日くらい徹夜した後のデザイナーの顔のようにすら、わたしには見える。

2003年にアルファ・ロメオは166のフロント周りのデザインを完全に改めているが、デ・シルヴァがフォルクスワーゲングループに移籍した後のことだった。

以上、18台を紹介したが、傑作と凡作との差が意外なほど大きいのが面白い。ほかにもに日本人として永島譲二や中村史郎なども著名なカーデザイナーとして挙げられるが、その比較はまた次の機会としよう。

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