想像以上の晩成型スーパースター 20選 前編 VWビートル 日産GT-Rほか

公開 : 2019.05.06 05:50  更新 : 2021.03.05 21:42

シボレーコルベット(1953年)

初代コルベットはどちらかというと、スポーツカーとしてのパフォーマンスより、スタイリングに注力が注がれたクルマだった。1953年にシボレーが発表したロードスターのコルベットには、150psを発生する直列6気筒エンジンが搭載されていた。結果、生ぬるいパフォーマンスと品質的な問題が重なり、予想を遥かに下回る台数しか売れなかった。シボレーは1954年6月までに月間1000台の販売を、年間では1万台の販売を目指していた。

そんな甘い目算とは裏腹に、1953年に製造されたコルベットの台数はわずかに300台。1954年には3640台にまで増産されているが、その1/3は年末まで売れずに残っていたらしい。シボレーはコルベットの生産中止も、何度か検討していたという。

その後1955年にV型8気筒エンジンが搭載され、製造品質も向上させていくが、1960年までの期間に1万台を超えることはなかった。しかし、シボレー自ら歴史のあるクルマというとおり、今日までに延べ150万台を生み出している。コルベットとしては初めてミドシップ・レイアウトを採用した新しいモデルの登場も、もう間もなくに迫っているのは、読者ならご存知だろう。

関連テーマ

おすすめ記事

 

日産 GT-Rの人気画像