新たな人生のスタート カルタ・ラリー ダチア・ダスターと傷痍軍人たちの挑戦

2019.05.19

心から欲するもの

ダカール・ラリーチームで責任者を務めたことのある元軍人で、いまはさまざまな人生におけるコーチングを行っているアンドリュー“パヴ“テイラー主導で、精神の充実にも力を入れており、チームにメンバーの情熱や経験が反映されるように仕向けている。

テイラーのレッスンは、Race 2 Recoveryでの経験が生み出したものだ。「2年半この活動に集中しました」と彼は話す。「ですが、それは単に軍隊の替わりであって、この活動が終わると、ふたたび別の何かを必要としていました。つまり、自分の障害を認める術を学んでいなかったということです」

チームにおけるテイラーの役割は、フューチャー・テレインが各メンバーに対して、新たな人生を始めるきっかけを創り出せるようにすることにある。

テイラーがこのチームに植え付けようとしているものを目にすることができた。ボルトが届くと、チームは3日目以降のレースに備えた準備へとふたたび戻っていったのだ。その後は止まることなく走り続け、悪天候や、自分たち自身とダスターに対する疑念にも打ち勝った結果、最終的にそれぞれが3位~5位でフィニッシュしている。

だが、ホワイトは「優勝カップを勝ち取ることが目的ではありません」と言う。彼らの目的とは、それよりも大切な何かであり、心から欲しているものなのだ。

「われわれには責任があります。例え障害を負ってもその責任を果たすことが重要であり、それこそがわれわれの価値を示しています」とガースリーは言う。

「ひとびとを勇気づけるようなことができるのであれば、そのために何かをすべきなのです」

 
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