三菱自の敵は、英国運輸大臣? 「PHEVの補助金、復活はない」

公開 : 2019.05.22 11:40

三菱自の主張 耳を貸さず

プラグインハイブリッド車を製造しているメーカーと英国自動車製造販売協会(SMMT)は、補助金廃止によって、過渡的な低排出ガス車であるプラグインハイブリッド車の販売が打撃を受けたと主張。補助金復活を訴える熱心な活動を行ってきた。

今年4月のプラグインハイブリッド車の販売台数は1922台。補助金が給付されていた前年同月の2929台と比べると、34%も落ち込んだ。最新プラグインハイブリッドの供給問題も理由の1つとして挙げながら、SMMTのマイク・ハウズ代表は、「市場の準備が整う前に、補助金の廃止を早まったことの影響が、数字に結果として表れている」と語った。

プラグインハイブリッドで最も売れているアウトランダーPHEVのメーカーである三菱自は、「このクルマのオーナーは、1週間に走行する距離の半分をEVモードで走っている」という調査結果を挙げ、環境負荷を大幅に減らす効果があると訴えた。

ノーマンは、英国政府の決定が、プラグインハイブリッド車の多くは充電していないというオランダのデータに基づいているとは認めなかったものの、三菱の英国で調べたデータについて質問すると、「完全電気自動車による恩恵を損なうような政策に後戻りすることは考えていません」と語った。

報道によると、完全電気自動車の補助金に積極的なドイツ政府はこれを4000ユーロ(約49万円)に引き上げ、車種によっては実質負担額が3万ユーロ(約370万円)以下で購入できるという。

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