マクラーレンF1 伝説のスーパーカー 意外なメンテナンス性 作業は慎重に

2019.06.09

まずは走行テストから 高い耐久性

F1を走行可能な状態で維持するために、必要となるメンテナンス内容について、マクラーレンの生き字引とも言える、ヘリテージ・マネージャーのトーマス・レインホールドに話を聞いてみた。「新車時点での通常のサービスインターバルは、9カ月と18カ月というものでした」と彼は言う。「しかし、最近では、年1回程度の頻度で点検を行うケースが増えています」

すべてのF1に対して、作業開始前にソーリスか、彼のチームメンバーが、セーフティーチェックと、ミルブルックにあるプルービンググラウンドなどを舞台に、十分な走行テストを行い、詳細なサポートを作成しているが、そのなかには、現代のモデルと比べれば極めてシンプルと言える、このクルマに3台搭載されているコンピュータのひとつに、1990年代から使い続けられている年代物のコンパック製ラップトップを接続してダウンロードしたデータも含まれている。

定期的なメンテナンスに関しては、多くの点で、F1は非常にシンプルなモデルだと言える。各種フルードやフィルターは当然ながら、他にも交換時期が定められているパーツがあり、ダンパーは10年のところ、燃料タンクは5年での交換が必要となる。


スパークプラグとイグニッションコイルのように、ほとんどトラブルフリーの部品に関しては、点検程度で十分であり、ブレーキパッドとディスクも、チェックは必要なものの、耐摩耗性は高く、さらに、ほとんどの車両が、頻繁な交換が必要となるほど走行していない。さらに、カーボンファイバー製ボディもチェックは必要だが、事故によるダメージを除けば、これまで不具合は報告されていない。

より交換が必要となるのがクラッチであり、それに比べれば、カーボンファイバー製パーツの耐久性は高いと言えるが、脱着はあまり考慮されておらず、かなりの数の車両が定期的に輸送車両への積み下ろしを経験していることを考えれば、ダメージが発生することもあるだろう。交換自体はさほど大変な作業ではないが、その部品コストは天文学的なものであり、5桁ポンドを覚悟する必要がある。

 
最新海外ニュース

人気記事