道路の白線 どのように描かれる? 英国の道路標示メーカーを取材

2019.06.15

道路標示の耐久性をテスト

彼のラボの中で最もシンプルかつ興味深い装置は、軟化点温度検査機だ。ビーカーに満たされた熱媒液が道路標示のサンプルとして作られた円盤を加熱し、そのうえに置かれたボールが沈み始めた点が軟化点というわけだ。これは高温に晒される地域の道路においては非常に重要となる。例えばバーレーンなどでは路面温度が90に達することもざらにあるのだ。

スティーブは英国だけで年間2億7000万ポンド(372億円)ほどの市場規模を持つこの業界の中心人物だ。しかし、彼らが現在ラボで行なっている試験を、2020年以降実際の道路でも行うようになる。これは英国高速道路管理局と業界団体(RSMA)の契約によるものだ。

彼らは道路表示の耐摩耗性、反射性、それに数百万台の車両のタイヤが通過することによる影響をテストすることになる。

RSMAの代表を務めるステュー・マッキンロイは、この試験により事故やそれに伴う経済的損失を減らすことができるという。「交通安全協会が2018年に行った調査によれば、道路インフラに対する投資1ポンド(138円)につき、およそ4.4ポンド(606円)の社会的利益が得られます」と彼は説明する。

 
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