車名に秘められたゆえん 23選 前編 アルファ「ミト」からVWの「気象の名前」まで

2019.06.22

100字サマリー

AUTOCARの読者なら、車名が付けられた理由までご存知の方も多いでしょう。ポルシェを代表するクーペが「911」となった理由は有名だといえます。自動車メーカーにとっての新車とは、自分の子供のような存在、というのはいい過ぎかも知れませんが、名前を決める大変さは想像に難くありません。

競争の激しい自動車産業にあって、新しいモデルに付けられる名前は、クルマ自体のキャリアを形成する重要な要素にもなり得る。すべての自動車メーカーには、任意の市場に投入すべき正しいモデルを選び、相応しい名前を与える部門が存在している。どんなに競争力を備えたクルマであっても、その取捨選択を間違うと、大損害を与える火種にもなりかねない。

モデル名は、クルマそのもののイメージ醸成にも大きく貢献する。仮にマーケティング部が付けた次期フォルクスワーゲン・ゴルフの新しい名称が、英国や日本で下品な言葉に相当するものなら、間違いなく売れないだろう。あるいは、BMWが新しいM4に「シャーロット」という名前を選ぶことは、恐らくありえないはず。アルファ・ロメオのBMW 3シリーズキラーは、G20t4Dという名前よりも、「ジュリア」の方がしっくりくる。

そんな代表的なクルマの名前にまつわる意味を、今回は探ってみたい。中にはそもそも大した意味を持たなかったものもあるのだった。

アルファ・ロメオ「ミト」

アルファ・ロメオがコンパクト・ハッチバックに「ミト(MiTo)」という名前を選んだ理由はふたつある。まず、このクルマの開発がミラノ(Milan)で行われ、組み立てはトリノ(Torino)で行われていること。ふたつ目は、イタリア語で「mito」は神話を指すこと。アルファ・ロメオがBMWミニへの対抗馬となる自社のエントリーモデルへ、高い期待を抱いていたことが伝わってくる。

 
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