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「最近のクルマは高い」を覆す、100万台でも楽しいコスパ・スポーツ8選 MTも多数

2019.06.30

MTも選べる 100万円台のコスパ輸入車

100万円台の輸入車となれば、常識で考えると中古車だが、コンパクトな欧州車なら新車も用意される。しかも5速MTが豊富だ。欧州市場ではMT比率が高いから、本国仕様の気分も味わえると筆者は考える。

そしてベテランの輸入車好きは、ベーシックなグレードを選ぶ。低価格な仕様では、付加価値が取り除かれ、ブランドの本質がストレートに表現されるからだ。

フォルクスワーゲン・ムーヴ・アップ/4ドア(181万9000円/5速AGS)

低価格の輸入車で、最も馴染みやすいのがフォルクスワーゲン・アップだろう。内外装ともに簡素で、ポロに比べると上質感は乏しいが、逆に独特のカジュアルな雰囲気がある。エンジンは直列3気筒1ℓを搭載する。

運転感覚は車内の雰囲気とは対称的に、しっかりした印象だ。特にボディサイズの割に直進安定性が高い。安全に直結した機能は譲れないという、フォルクスワーゲンのこだわりを感じる。

ルノー・トゥインゴ・ゼン(177万円/5速MT)

直列3気筒1ℓエンジンを搭載するコンパクトカーで、ゼンには5速MTが採用される。

この車種の一番の特徴は、エンジンを後部の荷室床下付近に搭載して、後輪を駆動することだ。駆動力の伝達効率が優れ、前輪は操舵のみを行うから、ステアリングの操舵感が滑らかに感じる。前輪の切れ角も大きく、最小回転半径は4.3mだから小回り性能は抜群だ。

後席や荷室は狭いが、ドライバー本位の開発姿勢は、ほかのルノー車とも共通している。外観のデザインも視覚的なバランスが良く、前後左右ともに視界が優れている。小回りの利きも良いから、混雑した街中でも運転しやすい。日本の道路環境にピッタリだ。

プジョー208スタイル(199万円/5速MT)

全長が4m弱のコンパクトカーで、直列3気筒1.2ℓエンジンを搭載する。

操舵に対する反応が適度に機敏で、ベーシックなコンパクトカーとしては、意外にスポーティに走る。乗り心地も少し硬いが、粗さや突き上げ感は抑えた。

全幅は1740mmと少しワイドだから、直進安定性も良く、高速道路を使ったドライブにも適する。

フィアット500 1.2ポップ(199万8000円/5速デュアロジック)

全長を3570mmに抑えたコンパクトな3ドアハッチバックボディは、丸みがあって可愛らしい。後席と荷室は狭めで実質的に3ドアクーペだが、運転席には開放感が伴って快適に仕上げた。インパネ周辺のデザインも可愛い。

直列4気筒1.2ℓエンジンの動力性能は大人しいが、車両重量も990kgと軽いからパワー不足を感じない。日本車やドイツ車のコンパクトカーとは異質のデザインで、イタリア車であることを実感させる。

 
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