画像で振り返る エンジン始動方法の歴史 前編

公開 : 2019.07.07 05:50

キャデラックのキー(1916年)

電動のスターター・モーターが便利なのはもちろんだ。しかし窃盗犯にとってもクルマを盗みやすくなったのもまた事実である。単に乗り込んでボタンを押すだけで走り去ることができてしまうのだ。キャデラックは1916年に販売したタイプ53にイグニッション・キーを採用した。

スターターボタンを押す前にキーを差し込み、オンの位置まで回す必要があるのだ。しかし窃盗犯らはすぐにこの仕組みを理解し、直結によりエンジンを始動する方法を見出したのだった。だが安心感につながるのもまた事実であり、キーの採用は急速に広まった。

画像にあるタイプ53は、史上初めてシートと3つのペダルの間にギアセレクターが装着された。アクセル、ブレーキ、クラッチの配列は今と同様だ。

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