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2019.07.14

フェラーリF1期待の新星 シャルル・ルクレール 才能に疑いなし 勝利は今夜?

マルキオンネのお気に入り 父との約束

「彼の父親が亡くなったばかりだったのは知っていたので、なぜぜこの飛行機に乗っているのかと聞いたのです」と、アルバベーネは当時を振り返る。

「彼は『このレースに勝利しなければなりません。そうしたら、帰国して父を埋葬します』と答えました。その時、シャルルが自分の責任というものを十分自覚していることが分かりました」

実際、ルクレールは驚くべき走りを見せた。0.5秒以上の大差でポールポジションを奪うと、そのままトップでレースを終え、この勝利を亡き父に捧げている。

さらに、日曜日のレースでも、8秒以上のリバースグリッドに加え、10秒ものイエローフラッグによるペナルティを受けたにもかかわらず、トップでチェッカーを受けている。「こんな状況で、これほどの集中を発揮できるなんて、これに比べれば、F1とは何なのでしょう?」と、アルバベーネは話す。

ザウバーでのルーキーシーズン、ルクレールとチームメイトであるマーカス・エリクソンとの平均的な予選順位の差は、出場チーム中で最大のものだった。チーム代表のフレデリック・ヴァスールはルクレールについて、「スピードもそうですが、学習能力が高くつねに正直で、粗野なところなどまったくありません・・・」と話している。

亡くなったフェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネも直ぐにルクレールのことを気に入っており、シャルルを一気に引き上げるというのは彼の遺志でもあった。こうして、21歳を前に彼はフェラーリとのドライバー契約を結ぶことになったのだ。

安堵と言うのはおこがましいかも知れないが、ルクレールにはそう呼ぶだけの十分な個人的理由があった。「父が亡くなる1週間前、フェラーリと契約したと嘘をついてしまいました」と、彼は話している。

「2018シーズンではなく、2019シーズンですが、実際にはまだ契約はしていませんでした。ですが、自分自身に絶対に契約を勝ち取るのだからと言い聞かせていました。母からは『嘘はよくありません。シャルル、そんなことをしてはいけません』と言われましたが、翌週には父がこの世を去るだろうことは分かっていました。そして、父もそのことを自覚していたんです。すこしでも安心して欲しくて、フェラーリと契約したと言いました。父の目に涙が浮かんだことを覚えています」

「その日以来、嘘をついたことを後悔していました。実際にフェラーリと契約したとき、最初に思ったのは、嘘をついたわけではなかったということです。ですから、そう母親にも言いました」

 
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