英国自動車産業 EUからの「合意なき離脱」による危機を訴える

公開 : 2019.07.15 06:10

通関と関税が大きな障害に

2019年の英国自動車産業貿易報告によると、英国自動車業界にはEUから1日あたり平均1100台のトラックが、4200万ポンド(約57億円)相当の自動車部品を届けている。

さらに毎日4800台の乗用車と6500基のエンジンが、英国から輸出されている。これらの大規模な貿易は現在、通関を必要としない。

英国とEU各国市場の貿易で新たに生じるいかなる関税障壁も、自動車業界のジャスト・イン・タイム式生産を脅かすことになる。英国の工場内に多くの在庫を抱えなければならないことになるとSMMTは警告する。

これに加え、英国が欧州を単一市場とするEU関税同盟から離脱すれば、貿易内容に関わらず、すべての企業が詳細な申告をする必要が生じ、通関手続きに手間取るようになる。

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