英国自動車産業 EUからの「合意なき離脱」による危機を訴える

公開 : 2019.07.15 06:10

カーボン・ニュートラルの実現に向けて

同時に、ハウズとフォルクスワーゲン・グループのアレックス・スミスは、自動車メーカーと消費者が排ガスゼロ経済を達成するための援助を政府に要望した。

「政府は自動車製造業者に、長期的な目標を持って、長期的に関与しなければなりません。つまり、インフラへの投資、長期的な助成金、新しい技術に対する財政的援助です」と、ハウズは政府に呼びかける。

ID.3を英国で発売する際、われわれはそれを顧客にカーボン・ニュートラルに提供したい。サプライチェーンや物流で排出される二酸化炭素も、すべて削減または相殺したいのです。自動車の生産から廃棄まで、カーボン・ニュートラルなものとしてお客様に提供することが重要なのです」と、スミスも続けた。

英国をネット・ゼロ・エネルギーに導く政府の挑戦を挙げ、気候変動委員会のクリス・スターク委員長は、「率直にいうと、政府は課題の大きさに困惑しているのだとわたしは思います」と語る。そして、電気自動車や電化住宅が増えれば、その需要に応えるために電気の供給を2倍にする必要があるということを説明した。

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