ボルボ マスターメカニックにインタビュー キャブ調整は芸術 EVにも対応

2019.08.04

違いはセンサー 進歩は止まらず

プラスチックカバーを取り外したXC40のエンジンは、1800のものとあまり変わりがないように思えたが、ECUやインジェクションシステム、ターボチャージャーといったものを除いて、このふたりのマスターメカニックにとって、XC40とP1800のエンジンにおける最大の違いとは何だろう?

「センサー類です」と、ラトクリフは断言する。「XC40ではセンサーが、まさにジョンの世代のメカニックが、1800のようなモデルを扱う場合の目と耳の役割を果たしています。もっとも重要なセンサーのひとつが、空気の流量と温度を測定するエアマスセンサーであり、空燃比を制御しています」

カーショーもこの意見には賛成しており、「センサーがわれわれの仕事を奪いました」と、彼は笑いながら話す。

「センサーのお陰で、アイドリングや混合比を調整する必要はなくなりました。ECUへと送られる信号によって、すべてが自動制御されています」

最新モデルに乗る平均的なドライバーのほとんどが、メンテナンス前後の車両の変化に気付くことはないと、ふたりは言う。

「調子の悪いエンジンを生き返らせるような仕事を懐かしく感じます」と、カーショーは話す。「いまのエンジンが調子を崩すことはほぼありません」

当然ながらこのふたりにとって、いまもっともやっかいな問題がピュアEVのボルボへの対応だ。

ラトクリフは、最終的に内燃機関がラインナップから失われれば、寂しく思うだろうと言いつつ、すでにボルボのガソリンハイブリッドモデルが採用している電気システムにも対応する能力を身に付けている。

一方、カーショーは、何が起ころうと自身が所有するクラシックボルボ、1993年製850でのお楽しみを諦めるつもりはないと言う。

「このクルマはかつて希望の存在でした。そして、将来同じことをこのXC40に対しても言うことになるでしょう。それが進歩であり、誰も止めることはできないのです」

 
最新海外ニュース

人気記事