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あおり運転 中国の高速道路で少ないワケ 日本との大きな差 気づいたら違反のケースも

2019.08.21

100字サマリー

この記事を執筆した加藤久美子は、中国の高速道路を走った際、追い越し車線の最高速度が120km/hであると同時に、「最低」速度の設定を発見。「あおり運転」との関連を考えます。

もくじ

最高速度120km/h、「最低」速度110km/h
走っていい/ダメなクルマ、車線で厳格に
日本のあおり運転 ほとんど追い越し車線
追い越し車線=走り続けてはいけない車線

最高速度120km/h、「最低」速度110km/h

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

2009年に新車販売台数でアメリカを抜き、今や世界一の自動車市場となった中国。四輪車の保有台数車(乗用車/トラック/バス)の保有台数も2億5千万台超(2018年末)。

急拡大するクルマの普及に合わせて、高速道路の整備も急速に拡大している。

最高速度が赤丸、最低速度は青く記されている。
最高速度が赤丸、最低速度は青く記されている。

その高速道路が凄いので紹介してみたい。日本も見習ってほしい秀逸な交通ルールなのである。

日本で発行される国際免許証では中国国内を運転できないため(香港やマカオは運転可能)、日本からの旅行者にはあまり知られていないと思うが、筆者は今年の4月に上海モーターショーで中国を訪れた際、タクシーで高速道路を走っている時に衝撃の事実に気づいた。

タクシーが利用した高速道路は、片側4車線+緊急通行帯で構成されていた。日本とは逆の「右側通行」になるため追い越し車線は最も左側の車線となる。

そしてその上に書かれた規制速度は「(最高速度)120」。その右にある「110」という数字は最低速度なのである。

最低速度が110km/h!? 動揺するわたしに隣にいた息子がササっとスマホで調べて、「この車線の最低速度は110km/hで、トラックなど遅いクルマはこの車線を走ることからして禁止」と教えてくれた。

ちなみに、日本の道交法にあたる、「中華人民共和国道路交通安全法」では2019年現在の高速道路の最高速度は120km/hと明記されている。

最高速度120km/hと言えば、日本もやっと2019年3月から東名高速の一部区間(新静岡~森掛川間の約50km)で試験的に最高速度120km/hが開始されたばかり。

中国では15年前の2004年5月に110km/h→120km/hに改定されている。日本では最低速度の取り締まりは少ないが、中国では最低速度違反も最高速度違反も厳しく取り締まられる。

最高、最低速度の設定も日本とは別次元だが、何より日本と違うのは、車線によって走れるクルマ、走ってはいけないクルマが厳格に規制されているということだ。

 
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