あおり 殴打されそうになったら、どう対処?  トラブルはちょっとした工夫で回避

公開 : 2019.08.23 08:53  更新 : 2019.09.04 17:13

意図せずあおりの加害者になることも

あおり運転に遭遇しないような運転をすると同時に、あおり運転の加害者にならないような運転も大切だ。

流れに乗って走っていたつもりなのに、いつの間にか前のクルマに近づいてしまった。信号が青になったのに、前のクルマがすぐに発進しない。高速道路を走行中、車間距離が少ないのに車線変更したクルマが割り込んできた……。

イラッとした瞬間、6秒間待つ、などという手もある。
イラッとした瞬間、6秒間待つ、などという手もある。

こんなとき、ついイラッとしてパッシングライトを浴びせたり、ホーンを鳴らしたりした経験のあるひとは……。心のなかで振り返っていただきたい。

一瞬の苛立ちが、ちょっとした油断で行動にでてしまうことが人間だからあるかもしれない。

でも、こんな行動から「あおり運転をされた!」と110番通報されて警察沙汰になるという話が最近は増えているのだ。

イラッとする気持ちはわかるけれど、ここはグッとガマンして「しょうがないな……」と気持ちを切り替えて、運転を続けよう。「アンガーマネージメント」という言葉もある。これはイラッとした瞬間、6秒間待つ、というものである。怒りの感情のピークは6秒間といわれている。

クルマの運転は、自分のクルマだけでなく周囲のクルマも自分で運転していると考えると良い。サンキューハザードも大事だけれど、車線合流や狭い道での譲り合いなどでは、アイコンタクトや手を上げての挨拶が、より効果的だ。

こうした運転を心がけると、同乗者にも「このひとは運転がうまい」と思われることもあるだろう。

実際、クルマの走り方に秩序がないように思われるヨーロッパの大都市では、多くのドライバーがこうした運転を心がけており、その結果、事故もなくスムーズにクルマが流れていることが多い。

交通ルールを守って、クルマの流れに合わせて走り、思いやり/ゆずり合い運転を心がける。

これこそが、あおり運転の加害者にも被害者にもならない、スマートドライバーの基本と言えるだろう。

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