車輪が3本付いたフレームに原始的なエンジン 3輪自動車レースに参戦 前編

2019.09.15

100字サマリー

120年以上前に製造された、博物館に収まっていそうな3輪自動車によるレースを復活させた人物がいます。彼から招待状をもらった英国編集部は、怪我のリスクをおして、果敢にも参戦し完走を果たしました。その様子を覗いてみましょう。

もくじ

100年以上前のトライクでのレース
混合気の割合は手動で調整
必死にペダルを漕いでエンジンスタート
コンクリートで弾かれる前輪
2位を走るトライクはあやわクラッシュ

100年以上前のトライクでのレース

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

ニック・ペレットからの招待状がポストに届くと、編集部員はいいわけを次々に口にした。膝が痛い。予定が付かない。身長が低いから乗れない。招待された内容は、エンジンを搭載した乗り物でも最も初期の頃となる、3輪バイクによるレースに参加するもの。ド・ディオン・ブートン社にロシェ社、フェブス社、オートモト社など、自動車の草分け的な3輪バイク、トライサイクルのレースに挑むことになった。

招待状の送り主、レースの事務局を務めるペレットは、トライサイクル・レースを復活させた張本人。情熱的なド・ディオン・ブートンのエンスージャストで、歴史的なイベントを再興し、英国のモータースポーツ120周年という節目を2017年に祝した。そして2019年、6月にド・ディオン・ブートン・グランプリを初開催し、チャンピオンシップ・レース開催120周年を記念することになった。

ド・ディオン・ブートン・グランプリ
ド・ディオン・ブートン・グランプリ

チャンピオンシップ・レースは全3戦が組まれ、長さは1.6kmから8kmまで段階がある。会場はフィニッシュラインのストレートが有名なブルックランズのオーバルサーキット。しかし、お互いに激しい競争を繰り広げているのか、デモンストレーション走行なのかは、牧歌的な走りからは判別しにくい。

ドライバーのひとり、ジャロットはトライクが損傷し、横転する寸前に飛び降りたそうだし、ジャロットの5psトライサイクルが原因でセシル・エッジのマシンは木製の杭に突っ込み、砕け散ってしまった。われわれがブルックランズに到着する前にも、ハプニングが起きていた。レストアしたてのトライクが早朝の高速走行時に草地に突っ込んだらしい。間違いなく本気なのだ。

 
最新海外ニュース