クルマとは動くアート デザイナーに訊く アイデアは映画やゲームから 前編

公開 : 2019.09.21 20:50

イマジネーションとエンジニアリング

「それでも、わたしはアーティストであり彫刻家です。初めてゴルフカートをベースにした車両のデザインをしようと考えたときには、クルマについての知識はほとんどありませんでしたが、それがイマジンーションを飛躍させる大きな強みにもなりました」

「この時の経験から、次の作品ではシャシーとサスペンションシステムの設計とその熟成により時間を掛けることにしたんです。それが最新モデルが非常に複雑に見える原因でもあります」

「なんということだ、なんてことだ!」 ドクター・エメット・ブラウンならどんなマシンを創り出しただろう?
「なんということだ、なんてことだ!」 ドクター・エメット・ブラウンならどんなマシンを創り出しただろう?

「ですが、どれほど機械的や構造的に複雑であっても、他とは違いわたしの作品は何かを暗示しているわけではなく、あくまで彫刻なのです」

ヘンリー、もし気に障らなければ、どうやらメカニカル面だけに注目しておいた方が良さそうだ…

フラックス・キャパシターの全長のうち、7フィート(2.1m)はフロントに取り付けられたスイングアームが占めており、チャンの説明によれば、その役目は車両に掛かる水平荷重のバランスをとることにあるという。

このスイングアームを開発するにあたり、アームが捩れたり、フラックスのメインフレームから脱落することがない様、彼は複雑なサスペンションシステムの動きを理解する必要に迫られている。

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