[アバルト70年の歩み]特別コンテンツ

アリエル・アトム4 試乗 目的地はシンクロトロン 英国最高の頭脳が集まる場所 中編

2019.09.22

100字サマリー

新たにホンダ・シビック・タイプRのエンジンを与えられたアリエル・アトム4に乗って、スピードと重量に関する究極の研究施設とも言えるシンクロトロンを訪問しました。当然のように風には見舞われましたが、素晴らしい旅となった模様をお送りする中編です。

もくじ

英国最高の頭脳が集まる場所
ダイアモンド・ライト・ソース
お楽しみの時間
減速の必要性

英国最高の頭脳が集まる場所

ハーウェルに広がるキャンパスはおそらく英国最高の頭脳が集まっている場所だろう。もともとは英国空軍の基地だったこの場所からは、ノルマンディ上陸作戦の前夜、偵察任務を帯びた空挺兵たちがフランスに向けグライダーで出発しており、第2次世界大戦後、科学的な研究拠点へとその姿を変えている。

ここから英国の原子力研究所が始まったのであり、英国、そして欧州初となる原子炉が建設されるとともに、研究所で理論物理学のトップを務めたクラウス・フックスは、ここでソビエトのスパイとして活動しながら、多くの先端技術情報を流し続けたに違いない。

アリエル・アトム4
アリエル・アトム4

ロス・ブラウンもここで英国原子力研究所の見習いとしてそのキャリアをスタートさせており、研究所で身に付けたフライス盤の加工技術を使って、彼はバイチェスターにあるマーチ・エンジニアリングでモータースポーツと初めての係わりを持つこととなった。

原子炉はすべて閉鎖されているが、いまやこのキャンパスは数多くのテクノロジー企業の拠点となっており、そのなかにはラザフォード・アップルトン・ラボラトリーや、宇宙における通信やビジネス展開を研究する欧州宇宙機関のECSAT部門も含まれている。

 
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