リマック EVメーカーとしての未来と過去 グランドツアーでの事故

2019.09.23

すでに複数の自動車メーカーと提携

マアテイの大きな勝利は、2016年に、彼のヒーローリストのトップのひとりだった、クリスチャン・フォン・ケーニグセグから電話をもらったことだという。スウェーデンのハイパーカー・メーカー、ケーニグセグ社のCEOだ。

ケーニグセグはリマック社の技術力を高く評価し、異次元の加速力を生む強力なバッテリーと電気パルス発生ソフトウエアの提供へとつながった。他にもアストン マーティンはハイパーカーのバルキリー用カーボンファイバー製バッテリーパックの製造をリマック社へ依頼している。ピニンファリーナ社も次期バティスタで同じ動きを見せている。

ケーニグセグ・レゲーラ
ケーニグセグ・レゲーラ

他にも韓国のヒュンダイとキアは、8000万ユーロ(95億2000万円)でリマック社との技術提携を今年結んでいる。「リマック社は高性能EVに対して突出した技術力を備えた革新的な企業」だと高く評価している。製鉄まで自社で行う韓国企業からの、貴重な発言だといえる。

他にもインフォテイメント・システムを含めるソフトウエア・コンポーネントを利用している非公表の自動車メーカーも数社存在するという。ポルシェは、2018年にリマック社と「開発パートナーシップ」を組み、10%の株式を購入している。

だが将来のポルシェのどこで、リマック社技術が現れるのだろうか。タイカンはリマック社との提携が結ばれる前にほぼ完成していたし、フォルクスワーゲン・グループのハイブリッド技術をSUVに搭載している。ポルシェ911が、リマック社の技術を活用する現実的な選択肢となってくる。

リマック社のロンジンは「何もいえません」と話すが、ポルシェとは「将来的なプロジェクト」がいくつかあることを認めている。世界で最も象徴的なスポーツカーに、クロアチアの技術が搭載される日も来るのかもしれない。BMWやテスラ、Youtubeには大きく感謝していることだろう。

 
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