英国バックヤードビルダー訪問記 テンペスト・オブ・イングランド編 前編

2019.09.28

ジョー・メイソン

好奇心旺盛なひとびとに煩わされることのない、ウスターシャーの荒野にある農場の一角に佇むジョー・メイソンのガレージは、バックヤードビルダーにとって理想的な場所といえるだろう。

ガレージの外には、約100台にも及ぶ彼のコレクションを停めておけるだけの十分なスペースが広がっており、さまざまに朽ち果てようとしている数多くのリライアント製モデルや、数台のトラックとアトラクション用の乗り物とともに、彼が組み立てとレストア、さらにはメンテナンスを行っているリライアンス・フォックスとキトンをベースにした2シーターの四輪モデル、テンペスト・ツアラーも何台か見つけることができる。

ジョー・メイソン
ジョー・メイソン

ガレージのドアの上には、かつてリライアンスのタムワース工場に掲げられていた巨大なサインが、誇らしげに飾られている。

コンクリートでできた入口スロープに、オイルがしみ込んだオーバーオール姿で現れたメイソンは、2002年に初めて購入したリライアント・ロビンとともにスタートした自らの商売について説明を始めた。

ますます希少に すべてに対応 

「それまでロビンを所有したこともなければ、運転したことすらありませんでしたが、バイクに乗っていたので、このクルマのトライクとしてのポテンシャルは理解していました」と、ジョーは言う。

「ばらばらに分解して、トライクに必要なパーツ以外は売り払いました。驚いたことにこうした不要なパーツが直ぐに売れたので、リライアントを手に入れ分解しては、パーツを売るということを続けていました」

メイソン(右)とエバンス
メイソン(右)とエバンス

その後リライアントは希少性を増していったが、それでもジョーは、たとえそれがトライクに替わる車両を求めるバイカーでも、スリーホイーラーのモディファイを行う若者でも、TV用の車両を探している番組製作会社でも、さらにはボンドカーからリライアントが生産を引き継いだボンド・バグのレストアを行うエンスージァストであっても、すべての要求に対応し続けている。

ガレージのなかに足を踏み入れると、その光景には圧倒された。想定されるあらゆる作業に必要な数千もの工具が、工具棚やキャビネットに溢れかえっており、彼がせっせと集めては整備したリライアントのアクスルやエンジン、その他の主要メカニカルコンポーネントが、整然と出荷を待っていた。

 
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