期待通りの優雅な時間 フランスの自動車コンクール シャンティイ 後編

2019.11.03

シャンティイでの注目車両3台

リジェJS2

オーナー:フィリップ・ブアン

オーナーズクラブのマセラティ・フランスが展示したクルマでも、特に輝いていたのはフィリップ・ブアンが所有する青いリジェJS2。「マセラティ製V6エンジンをテーマにした小さなコレクションを持っています。その中でもお気に入りの1台です」 と話すオーナーのブアン。

「先週末はリジェJS2に乗って友人とル・マン24時間レースを見て、キャンプをしました。今回はリールを周って来ました。JS2はカーブの続く道が得意で、サスペンション・ストロークも長く乗り心地は良いのですが、高速域ではうるさいクルマです」

第5回シャンティイ・アート&エレガンス
第5回シャンティイ・アート&エレガンス

「リジェJS2は82台が製造されましたが、知りうる限り、走行可能なものは15台程度。リジェという自動車メーカーの歴史、特にル・マンとツール・ド・フランスでの活躍が好きです」

「プジョーがJS2にも搭載されていたSM V6エンジンの製造を停止したのは残念です。マセラティ・メラクも所有していますが、あえてマセラティのクラブの展示にリジェを並べました」

ラゴンダLG45

オーナー:デビッド・ブレイシー/ヘザー・ブレイシー

デビッド・ブレイシーは彼の妻、ヘザーの誕生日をシャンティイでのピクニックで祝った。英国メードストンから乗ってきたのは、1935年式のラゴンダ・サルーン。

「レストアするクルマとして戦前の英国車を探していました。偶然、ラゴンダLG45を英国東部のローストフトで見つけたのです。オーナーは1982年に高齢者施設に入り、クルマが没収されるのを防ぐため、レンガで囲われていました」

「クルマを引き取る際、5cmは埃が積もっていました。第二次大戦中は軍の幹部が乗っていて、3万2000kmほどを走行しているようです。このクルマの歴史はまだ解明途中です」

「レストア作業で、ドアの内張りにフォンテスという名前が記されていることがわかりました。1935年のル・マンで優勝したドライバーが注文したのかもしれません。詳しく知りたいと思っています」

マトラ・バゲーラ

オーナー:ジェラルド・マーグロ

「1970年代のデザインが好きで、その頃の12台を所有しています。主にシムカとタルボです。現代のクルマは所有していないので、毎日の足もタルボ・タゴーラです」 と話すのは、オーナーのマーグロ。

「マトラ・バゲーラは1973年の発売以来のお気に入りです。スタイリングはイタリアンなところもあって、3名がけのシートは未来を見据えた素晴らしい設計です。このファッションデザイナーのアンドレ・クレージュがデザインした限定モデルは2010年に見つけました」

「新車当時は標準モデルよりも高価だったので、現在ではとても珍しいクルマです。この他に5台しか存在を知りません。5年ほど掛けてレストアし、インテリア以外はすべて自分で進めました」

「パリから来ました。友人のマネキン、シンディと一緒に。でも彼女はバゲーラの車内にはフィットしないんです。クルマの時代に合わせてファッションもこだわっています。とても楽しいですよ」

 
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