【サプライズ公開】フェラーリ新型812 GTS、日本上陸 V12オープンのカタログ車、60年代以来

公開 : 2019.12.15 16:50  更新 : 2021.10.11 09:29

フェラーリの新モデル「フェラーリ812 GTS」が、特別なオーナーに向けて日本公開。フェラーリ・オーナーズ・クラブ・ジャパンのXmasパーティで撮影した実車をご紹介しましょう。

FOCJメンバーに披露

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

フェラーリが、9月に初公開した新型モデル「フェラーリ812 GTS」が、フェラーリ・オーナーズ・クラブ・ジャパン(FOCJ)のクリスマス・パーティにおいて、シークレット・プログラムとして日本初お披露目された。

V12エンジンを搭載するクーペ・モデル「812スーパーファスト」のオープン・バージョンである。

日本披露されたフェラーリ812 GTS
日本披露されたフェラーリ812 GTS

フェラーリ社極東・中東エリア統括CEOのディーター・クネヒテル氏とFOCJ川崎会長によりアンベールされると会場からどよめきが上がった。

フェラーリの12気筒オープン・モデルは365 GTS4デイトナ・スパイダー以来途絶えており、途中限定車として550バルケッタと575ファミリーのスーパーアメリカが限定で発売されただけで、カタログ・モデルとなるのは1960年代以来となる。

812 GTS そのデザインは?

キャビンの後ろにフェアリング風のCピラーが備わり、クオーター・ウインドウが設けられるところは往年の308 GTSを思わせる。

リトラクタブル・ルーフはフェアリング風の背びれ部分が開閉し格納されるもので、オープン/クローズに要する時間は各14秒と謳われている。

日本披露されたフェラーリ812 GTS
日本披露されたフェラーリ812 GTS

エクステリアでは、812スーパーファストでは後輪のホイールアーチに設置されていた空力向上用のダクト、エアロ・ダイナミック・バイパスが姿を消し、その代わりとしてリア・デュフューザーにフラップが追加されている。

量産オープンカー最強

パワートレインとシャシーは812スーパーファストと共通で、エンジンの最高出力も同じ800ps/8500rpmを発揮。

トランスミッションは7速DCTギアボックスが組合わせられ、0-100km/h加速が3秒以内、最高速度が340km/h。量産オープン・モデルとしては世界最強のパワーとなる。

日本披露されたフェラーリ812 GTS
日本披露されたフェラーリ812 GTS

フェラーリ日本法人の好意により今回のお披露目が実現したということもあり、日本価格などの車両に関しての詳細は、会場では発表されなかった。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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