【どうなる次期レヴォーグ?!】2020年後半に発売 どんなことを期待できるか?

公開 : 2020.01.02 11:50  更新 : 2021.10.09 23:55

サプライズで登場した第1世代レヴォーグ

いま(2019年)から6年前、東京モーターショーの開催では3回前となる2013年。東京モーターショー開催に合わせて、スバル(当時は富士重工業)が独自イベントを開催した。

場所は、モーターショー会場がある東京ビッグサイトから徒歩10分ほどの距離にある、「ゆりかもめ」とりんかい線が交差する有明駅近くのイベントホール。

デビューから6年、第2世代レヴォーグの正常進化に向けた最終準備が着々と進んでいる。
デビューから6年、第2世代レヴォーグの正常進化に向けた最終準備が着々と進んでいる。

スバルから届いた招待状には、モーターショーを機に行うウェルカムパーティといった感じの表現であり、メディアの多くが「なんらかの見世物(コンセプトモデル)はあるはずだが」という程度の気持ちでパーティ会場に入った。

会場内は天井がかなり高く、フリードリンクの立食式スタイル。パーティが始まり、暗転した中に吉永泰之社長(当時)が壇上で挨拶した後、舞台に登場したのが初代レヴォーグだった。

まさに、サプライズだった。

吉永社長の「日本専用車」という言葉に、「スバルはわれわれのことを見捨てなかった」といった感想が会場内のあちらこちらから聞こえてきた。日本での好評を受けて、のちに欧州市場でも発売されることになる。

あれから6年、第2世代レヴォーグの正常進化に向けた最終準備が着々と進んでいる。

SGPに加えて、どんな魅力があるのか?

デザインが披露された新型レヴォーグ。

最大の特徴は、SGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)による走りの進化にあることは間違いない。

2020年後半のレヴォーグ量産型登場に、いまから期待が高まる。
2020年後半のレヴォーグ量産型登場に、いまから期待が高まる。

SGPは、インプレッサ、XV、フォレスターとスバルの世界戦略車に採用されてきた。

筆者(桃田健史)はこれら各モデルの新旧乗り比べをしてきたが、走りの差は極めて大きい。同様の感想を次期レヴォーグでも持つことは確実だろう。

また、日本市場を最重要視するモデルとして、欧米に比べて舗装状態が良い日本の路面にあったタイヤを採用することで、SGP本来の良さをさらに引き出す車体各部の補強とサスペンション設計が行われることは明らかだ。

パワートレインだが「レヴォーグ=ターボ」は譲れないところだろう。

昨年フルモデルチェンジしたフォレスターが2.0Lターボを捨て、2.5L直噴とeボクサーになったが、これは北米のCAFE(企業別平均燃費)や欧州CO2規制を睨んだ対応だ。

次期レヴォーグは、欧州での継続販売の可能性があるが、日本市場主体となると、商品性としてターボは必然だ。

ただし、スバル全体としての次世代車開発の方向性として、eボクサーの可能性もあり得るのではないだろうか。

2020年後半の量産型登場に、いまから期待が高まる。

記事に関わった人々

  • 桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?

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