【2020年 自動車ニュースを予想】2ケタ億円の新車/シルビア復活/大規模合併など5選

公開 : 2020.01.03 09:35  更新 : 2021.10.09 23:55

2020年、自動車ニュースになりそうなことを5つ考えました。考えた、といっても、わりと本当に起こりうるであろう内容です。

3億円、5億円は当たり前 2ケタ億円も?

text:Kenji Momota(桃田健史)

ついに、日本車の新車が1億円の時代へ。

日産GT-Rでは、イタルデザインによるGT-R50が1億円を超える価格を提示した。

イタルデザインによるGT-R50。
イタルデザインによるGT-R50。

イタリアンスーパーカーでは、ランボルギーニはシアンFKP37に3億9000万円の値札がついた。

その他、中国や香港などのベンチャーメーカーでも、欧州チューニングブランドとの提携などで2億円、3億円といった超高級カーを発表し、実際に買い手がついている。

世界的なカネ余りはいまでも続いており、一部の投資家などは巨万の財を成し、ステイタスシンボルとして「人よりも少しでも違うもの。もっともっと高いモノ」を欲するトレンドは止まることを知らない。

そうした中、2020年は10億円以上の新車が続々登場しても不思議でない。

プレミアムEV戦争が本格化!?

EV(電気自動車)といえば、テスラのようなベンチャー企業のイメージ。日産リーフのようなコンベンショナルな商品のイメージ。

そんなEVの常識を覆すトレンドが、名門メーカーによるプレミアムEVだ。

ジャガーIペイス
ジャガーIペイス

先陣を切ったジャガーIペイスは、世界各地のCOTYを総なめして業界関係者を驚かせたのは記憶に新しい。

ポルシェもタイカンに次いで、クロスオーバーSUVのタイカン・スポーツツーリスモを2020年に市場導入する。

2020年に注目されるのが、ジャガー・ランドローバーのさらなるEVモデルの発表である。

同社幹部はEVモデルの早期での多角化を明言しており、他の名門メーカーを差し置いて一気にEVフルラインナップを進める。

ここにレクサスがUX300eを皮切りに、EV専用プラットフォームでの新規EVを投入してくる。

ついにシルビア復活? スポーツカー市場が復活か

ゴーン体制を一掃し、再出発を図った日産。

日本国内で新車が出ないなど、市場だけではなく日産ディーラーからも「日産ばなれ」が囁かれていた状況からのV次回復を目指す。

日産シルビア
日産シルビア

エクストレイル、ノート、そしてジューク後継となるキックスなど日本市場での定番商品が次世代型に転換するのは確定枠だ。

一方で、注目されるのがシルビアの復活だ。次期シルビアについてはこれまで何度も企画が上がり、そして消えていった。

日産復活の狼煙として、いまこそシルビアは確定枠となり得る。

ただし、日産単独での開発となるのだろうか? スープラBMWと共同開発、次期86は現行モデルよりスバル色が減る可能性があるがトヨタ・グループ内での連携は必然といった、他社との連携がスポーツカー復活を後押ししているのが実情だ。

2020年、次期シルビアのコンセプトモデル登場に期待したい。

記事に関わった人々

  • 桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?

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