【タイヤはなぜ黒い?】黒さの秘密は「カーボンブラック」 いっぽうで「ホワイトカーボン」も

2020.01.05

各社のタイヤづくり 秘伝のレシピあり

シリカを入れると、タイヤの転がり抵抗が上がり低燃費なタイヤになる。

だが、タイヤにはグリップ力も必要だ。

横浜ゴムの平塚製作所で実際に目にしたシリカ。
横浜ゴムの平塚製作所で実際に目にしたシリカ。

タイヤのグリップ力を高めながら、転がり抵抗を減らすというのは、相反する性能を追うことになる。

そのため、天然ゴム、合成ゴム、カーボンブラック、シリカの配合でタイヤメーカー各社は独自の手法があり、また同じメーカーでも製品の特性によって配合割合は大きく変わる。

こうした手法を、タイヤメーカーでは「レシピ」と呼ぶ。化学反応を起こすという点で、料理でのレシピと同じ考え方である。

もちろん、前述の加硫も、料理での焼く/煮る/蒸すといった加熱の行為と同じなのだ。

筆者はこれまで、世界各地でタイヤの製造現場を見てきた。加硫工程については写真撮影が厳禁で、記事にする際も加硫の温度や時間はもとより、加硫の機器の数や配置についてまでメーカー側の厳しいチェックが入った。

今回、横浜ゴムの平塚製作所で実施された、メディア向けの技術説明会では、シリカやブラックカーボンの現物を見せながら、シリカの配合に関する様々な実験データ、画像、そして動画が公開された。

各メーカーでの競争が激しさを増す低燃費タイヤについて、メディア側の技術に対する理解が深まる貴重な機会であった。

 
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