【新たな情報を入手】新型レヴォーグ、1.8Lリーンターボ(希薄燃焼)専用車か ハイブリッド車はない?

公開 : 2020.01.21 11:27  更新 : 2021.10.09 23:55

掲げる「動的質感」 3つの領域で開発

大抜専務のプレゼンテーションで、動的質感の進化について、「2020年代前半」から3つの領域での開発を挙げている。

1つめは、車両応答の速さ。

動的質感の進化について、「2020年代前半」から3つの領域での開発を挙げた。
動的質感の進化について、「2020年代前半」から3つの領域での開発を挙げた。

ステアリングシステムの摩擦低減、ボルト締結部の剛性解析、車体の接合方法の設計見直しによって、レーンチェンジ時のクルマの安定性が一気に上がる。

2つめは、車両応答性の正確性。

車体とサスペンションとの接合方式を見直し、ステアリングを切った際のクルマの挙動の正確性を向上させる。

3つめは、外乱に対する直進性の高さ。

2022年から、英国にあるキャテスバイ風洞実験場と協力して、2.74kmの直線トンネルを使った実験を始める。

こうした新技術は、レヴォーグの次、つまりSGP第2期となる次期インプレッサから導入されると予測できるが、一部の技術はSGP第1期最終系となるレヴォーグにも反映されているものと考えられる。

また、SPGのインナーフレーム構造について今回、詳しい説明はなかった。

新型レヴォーグは1.8Lターボのみになる?

新型レヴォーグで気になるのは、パワートレインの行方だ。

大抜専務は「1.8Lリーンターボエンジンを新型レヴォーグに投入する」と胸を張る。

大抜専務は「1.8Lリーンターボエンジンを新型レヴォーグに投入する」と胸を張る。
大抜専務は「1.8Lリーンターボエンジンを新型レヴォーグに投入する」と胸を張る。

1.6Lエンジンの後継として新設計した1.8Lエンジン。キーポイントとなる希薄燃焼(リーンバーン)だ。

各部の摩擦抵抗の低減やターボの改良などで、熱効率は40%強という高い水準を実現した。

気になるのが、ハイブリッド搭載の可能性だ。今回明らかになった技術ロードマップでは、ハイブリッドは2012年導入のマイルドハイブリッド・eボクサー、2018年北米導入のプラグインハイブリッド、そして2020年前半導入のトヨタ連携のストロングハイブリッドがある。

その上で、「全車を電動化させるのは2030年代に入ってから」とし、2030年時点で「世界生産販売台数の40%以上を電動車(EVとハイブリッド車)」と説明した。

つまり、新型レヴォーグは当面、1.8Lリーンターボエンジン専用車になる可能性がある、ということだ。

2020年、スバルが国内導入する新車は新型レヴォーグのみ。

そのため、これから発売に向けて、スバル本社から新型レヴォーグに関する情報が段階的に公開されていくことになるだろう。

記事に関わった人々

  • 桃田健史

    Kenji Momota

    過去40数年間の飛行機移動距離はざっと世界150周。量産車の企画/開発/実験/マーケティングなど様々な実務を経験。モータースポーツ領域でもアメリカを拠点に長年活動。昔は愛車のフルサイズピックトラックで1日1600㎞移動は当たり前だったが最近は長距離だと腰が痛く……。将来は80年代に取得した双発飛行機免許使って「空飛ぶクルマ」で移動?

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