【歴史の1ページ】ベントレー、60年間なぜ同じエンジンを作り続けたのか? 生き残ったワケ

2020.01.24

60年間には様々な時代変化があった

「6 3/4リッター」は、オーナーが自らステアリングを握る、オーナーカーでの走りの愉しさを引き出してくれる。

また、専属ドライバーにステアリングを託してリアシートで寛ぐ、ショーファーカーとしても快適なハイスピード移動が楽しめる。


これぞ、60年間に渡る熟成だ。エンジンは、生き物である。

別の視点で、「6 3/4リッター」が60年間生き続けてきた理由を考えてみると、世界的なプレミアムブランドにおけるV8エンジンの変遷が影響していると思う。

70年代のオイルショックと排ガス規制強化まで、プレミアムブランドでは大排気量化が進んだ。その結果、欧州ではV型12気筒、アメリカでは7Lや8L級のV型8気筒がフラッグシップモデルに採用された。

その後、燃費と排ガス規制により、自動車産業全体としてエンジンの小型軽量化が主流となり、プレミアムブランドでも大型エンジン開発への歯止めがかかった。

時代がさらに進み、90年代になるとメルセデス・ベンツのアフター系市場が活発化し、V8を基調としたチューニングが進む。

一方、日系各社がプレミアムブランドを立ち上げる中で、最上級モデルにV8を設定した。

こうした中で、「6 3/4リッター」が生き続けるための市場が途絶えなかったといえる。

一方、ベントレーがフォルクスワーゲン・グループ傘下なる中、伝統の逸品というブランド戦略の一環として、「6 3/4リッター」の存在意義は高まった。

では、なぜこのタイミングでベントレーの「6 3/4リッター」は姿を消すことになったのか?

 
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