【レクサス初ミニバン】レクサスLM 300h、中国で2346万円 中国デビューの背景 日本価格予想

公開 : 2020.01.27 11:50  更新 : 2023.04.18 10:36

レクサスLM なぜ中国でデビューした?

レクサス初のミニバンLM 300hが中国で発表された背景には中国における凄まじいまでのアルファード人気がある。近年中国ではとくにトヨタ車じたいの人気が非常に高い。

中国の新車販売が失速する中、トヨタは絶好調で2019年のトヨタ車新車販売台数(トヨタ/レクサス合計)は162万700台で日本における販売台数約161万台を抜いた。

アルヴェルは香港タクシーとほぼ同じ台数(1万2000台)がこれまで販売されてきた。 撮影:加藤博人
アルヴェルは香港タクシーとほぼ同じ台数(1万2000台)がこれまで販売されてきた。 撮影:加藤博人    加藤博人

1964年に中国市場でトヨタ車の販売を開始以来、初めて、日中の新車販売台数が逆転したことになる。

ちなみに、中国に輸入されるヴェルファイアは、日本仕様と違い、グリルのエンブレムがトヨタマークになっている。

これは、VIPにとってわかりやすくイメージの良いトヨタのエンブレムが支持されているからだ。

日本と中国ではアルファード/ヴェルファイアの使われ方も大きく異なっており、ファミリーユースが主体の日本に対して、中国ではほぼ100%運転手付きのビジネスユースで、VIPの送迎に好んで使われる。

最新技術が盛り込まれた豪華な室内は、VIPをもてなすクルマとしてはこれ以上ないくらい、魅力的なクルマなのである。

また、中国では日本よりさらにアルファードのリセールバリューは高い。中国の中古車市場では新車価格を数百万円も上回るアルファードの中古車も珍しくない。

レクサスとなればさらにリセールバリューはアップしそうだ。

もし日本で販売されたら……? 価格を予想

中国では2月24日に発売予定のレクサスLM 300hが、もし日本で販売されることになったら、その価格はどれくらいになるだろうか?

前述したレクサスLM 300hの中国での価格は7座モデルが約1865.6万円、4座モデルが約2345.6万円だが、この中には日本の消費税にあたる増値税という付加価値税(13%)と、日本からの輸入車であることから関税(15%)が含まれている。

アルファード/ヴェルファイアの4座モデル「モデリスタ・コンプリート車Royal Lounge」シリーズ(現在は販売終了)
アルファード/ヴェルファイアの4座モデル「モデリスタ・コンプリート車Royal Lounge」シリーズ(現在は販売終了)

いずれもこの1〜2年に大幅に税率が下がった税金だ。

中国仕様のアルファードと日本のアルファードの価格比率から、LMの価格を予想してみると……。(※税抜きの車両本体価格で比較)

日本の最上級アルファード(ハイブリッドエブゼクティブラウンジS):704万2723円
中国版最上級アルファード(2.5Lハイブリッド尊貴版7座):1054万円

中国での価格は日本の約1.5倍となる。(同じレクサスでも車種によってこの比率は異なる)

レクサスLM 300hの税抜き車両本体価格は
LM 300h(7座):1435.6万円
LM 300h(4座):1805万円

7座は1052万円(消費税込み)で4座は1324万円(同)となる。

悩ましいところだがこれは少し安すぎる(?)印象だ。

というのも、LMの事実上のベース車両は2018年4月に発売されたアルファード/ヴェルファイアの4座モデル「モデリスタ・コンプリート車Royal Lounge」シリーズ(現在は販売終了)と言われており、こちらは1500万円台半ばが中心となる。

レクサスLMの4座がこれより安い価格になることは考えにくい。

さらに、日本で販売されるLMは現行アルヴェルをベースにしたものではなく、フルモデルチェンジ(2022年?)を受け4代目となったアルヴェルがベースという情報もある。

いずれにしろ、LMの発売はアジア圏のみとなる模様。欧米ではゴージャスなミニバンを好む文化がほとんど存在しないからだ。

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