【市場は変わるか?】オールシーズン・タイヤの伸びしろ 10%のドライバーを振り向かせるには

2020.02.22

100字サマリー

ヨーロッパでは、オールシーズン・タイヤの市場構成比が10%に。日本メーカー4社も本格参戦。この国には根付くのでしょうか。

もくじ

2年連続の暖冬
危機感よりも、好機
いま、口コミが重要なワケ

2年連続の暖冬

text&photo:Tetsu Tokunaga(徳永徹)

暖冬の影響でスタッドレス・タイヤの売上が伸び悩んだこの冬。日本のタイヤメーカーが、オールシーズン銘柄の市場に本格参戦を始めて最初の冬とも重なった。

住友ゴムは「ダンロップ・オールシーズン・マックスAS1」、横浜ゴムは「ブルーアース4S AW21」を投入。前者は21サイズ(13~18インチ)、後者は19サイズ(14~19インチ)を用意する。

新型トヨタRAV4にSUV用オールシーズンタイヤを履かせて走行。
新型トヨタRAV4にSUV用オールシーズンタイヤを履かせて走行。

ブリヂストンも、ファイアストン・ブランドの「ウェザーグリップ」を店頭に並べている。

TOYO TIRESは、SUV向けに絞った「セルシアス」を6サイズ(15~17インチ)発売。仏ミシュランは「クロスクライメート・シリーズ」を14~20インチまで送り込んでおり、発売予定のものを含めるとカタログ上は70サイズを超える。

日本のオールシーズン・タイヤ市場に、いち早く戦略的に製品を投入してきたのは、米グッドイヤーの日本法人だ。

ライバル社の参戦にさぞかし肝を冷やしているかと思ったのだが、そうでもない様子である。

グッドイヤーの調べでは、冬季の道路環境が日本に近いヨーロッパにおいて、オールシーズン・タイヤの市場構成比はおよそ10%(2019年)。

対する日本市場はどうか? オールシーズンを履くクルマの割合は、まだ「100台走っていたら1台いるかいないかくらい(同社幹部)」という。

わずか数%に過ぎない。日本は、これから成長期を迎えるマーケットなのである。

 
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