【速度世界記録更新に向けて】ブラッドハウンドLSRの挑戦 目指すは4桁マイル? 後編

2020.03.22

サマリー

一度は頓挫したかに思われたブラッドハウンドの地上速度記録更新への挑戦ですが、昨年以来プロジェクトは急激な進展を見せています。昨年秋に行われたハイスピードテストで自信を深めているチームに話を聞きました。記録更新の先にはさらなる目標もあるようです。

もくじ

ロールが大敵
ステアリング操作が必要
記録更新に期待
番外編1:0-600mph(0-965.6km/h)加速40秒の秘密
番外編2:最高速度記録マシン5選

ロールが大敵

スラストSSCには2基のエンジンが並んで積まれていたが、その理由はそれだけのパワーが必要だったからだけでなく、その3.5mという全幅によってロールを心配する必要がなかったからだ。

「最高速記録に挑戦している時、決してロールなど感じたくはありません」と、グリーンは言う。

スラストSSC
スラストSSC

「複雑に向きを変える横風のなかで行った最初の数回のテストではロールを感じたので、『何かがおかしい』と思いました」

「もちろん、これは完ぺきなLSRマシンは決してロールしないという理想にも反していました」

「そのため最初はこの状態に慣れることが必要でした『正しい条件であればどんな感じなのか?』『こうした限界付近での必要なステアリングの操作量はどれくらいか?』『こうした問題は自らの自信を揺らがせるほどのものなのか?』といったようなことです」

「最終的にはこうしたロールもマシンの一部だと感じられるようになりましたが、最初はまったく慣れることができませんでした」

「速度記録を達成するには、横風にも影響を受けないハンドリングが必要だとチームには何度も話して来ました。非常に僅かなロールでも不安に感じるからですが、ふつうのクルマに乗ってそんな感覚を抱くことは稀でしょう」

「通常のサルーンモデルであれば、気付きさえしないようなロールです。レースカーでも問題にはならないでしょう。しかし、最高速度記録を狙うようなマシンでは、不快と言えるほどのロールなのです」

 
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