【グッドウッド雪上版?】GPアイスレース あまりにも見事な非現実世界

2020.03.22

現実とは思えない世界

スティグ・ブロンクビストがフォーミュラEのマシンをドライブしているが、アウディは彼にクワトロS1のステアリングも委ねている。

さらに、3度のル・マン・チャンピオン、ブノワ・トレルイエには、1987年のスキー・スラローム王者であるフランク・ヴェルンドを、1955年製のDKW F91で牽引するという役割が与えられていた。

オリンピックのスラローム銀メダリストでもあるヴェルンドがDKWを追いかける
オリンピックのスラローム銀メダリストでもあるヴェルンドがDKWを追いかける

フォルクスワーゲンはヒルクライムレーサーからEVのショーケースへとその目的を変えたID Rの開発実験用車両、ゴルフeR1を公開しているが、同時にクラシックモデルの1302 Sと、タナー・ファウストがドライブする強力なラリークロス用マシンという、驚くべきビートルのペアを走行させている。

ファウストは「氷のサーキットでのドライビングも楽しめました」と話しているが、彼にとってこのイベントのハイライトははハンス=ヨアヒム・スタックとの出会いだったに違いない。

GPアイスレースではこうしたシーンを目にすることが出来るのだ。

確かに完ぺきには程遠い。

距離が短く幅の狭いコースはスペースが足りず、2万人ほど集まった観客もあまりレースを楽しめなかったに違いない。

現場にいてもいま何が起こっているのかを知るのが難しかったほどだ。

だが、同時にここでしか味わえないものもあった。

6つのスタッド付きタイヤを履いたF1マシンをハンス=ヨアヒム・スタックがドライブしたり、Nascarのストックレーサーが氷の上を走ったり、古いシボレー・コルベットが凍結した滑走路をスライドするシーンなど、ここ以外では決して目にすることは出来ないだろう。

現実とは思えない?

確かに。あまりにも見事な非現実世界だ。

 
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