【冬がおススメ?】ボクスターで行くノースコースト500 素晴らしき冒険行 番外編

公開 : 2020.03.29 20:50  更新 : 2021.03.05 21:42

スコティッシュ・ボーダーズ55:ロータスエヴォーラGT410スポーツ その1

毎日の通勤では楽しむ余裕はないが、10年にも渡ってエディンバラとスコティッシュ・ボーダーズを往復しているというのに、この道には飽きることがない。

コンパクトだがさまざまな表情を見せるルートだということがその理由であり、GT410スポーツの多才なダイナミクス性能は、まさに理想的な組合せだと言える。

ロータス・エヴォーラGT410スポーツ
ロータス・エヴォーラGT410スポーツ

セルカークにあるサー・ウォルター・スコット像の足元からスタートし、ゆったりと流れるツイード川を見下ろしながら、同じようにのんびりとした峠道を越え、かつてウォルター・スコットが住んだアボッツフォードの邸宅を通過した後は、ガラシールズから北へと向かう。

A7号線をさらに進むと驚くほど交通量は少なくなり、一桁番号のA級路にもかかわらず開発もあまり進んでいないこの道は、2015年のエディンバラ・クロスレール開業以来、さらなる交通量の減少に見舞われている。

なだらかな起伏の農業地帯が意味するのは、曲率の大きな見晴らしの良い高速コーナーが広がっているということであり、ここであれば、エヴォーラのアクセルを思い切り踏み込んで、そのV6エンジンのパワーと咆哮を響かせても何の問題もない。

それでも、この後に続くタイトで荒れた路面に備えて、オプションのよりしなやかなビルシュタイン製ダンパーとミシュラン・パイロットスポーツ4Sを採用した、エヴォーラのツーリングスペックを選択するだろう。

スコティッシュ・ボーダーズ55:ロータス・エヴォーラGT410スポーツ その2

ミッドロージアンをかすめると、ムアフット・ヒルズへとワインディングが続くB7007号線へと乗り入れることになるが、エディンバラ近郊を一望できるこの場所から先は、よりハイランド地方らしい穏やかな渓谷地帯に向けて南下することになる。

凍てついてアスファルトもエヴォーラにとっては問題ではなく、そのダイレクトなステアリングと見事なシャシーは、ツイード川の支流、リーセン・ウォーター沿いのタイトコーナーを楽しませてくれるだろう。

リチャード・ウェバー
リチャード・ウェバー

ここは決して完ぺきではない、本物の裏道だと言える。

インナーリーセンからA72号線にのれば(カルドウェルのアイスクリームを食べるのを忘れずに)、ふたたびツイード川沿いののんびりとしたドライブを楽しむことが出来る。

キャドンフットでツイード川ののんびりとした雰囲気に別れを告げると、A707号線での最後の素晴らしいドライビングが待っている。

ヤィール・ハウスを過ぎると上りのシケインを通過して、木々の間から見える姿が美しいベルナト・クライン・スタジオの手前にある、滑りやすいトンネルセクションのタイトな左コーナーへと飛び込むのだ。

その後はセルカークでフィニッシュしても良いし、ふたたび来た道を戻っても良い。

リチャード・ウェバー

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