【16年の差】レクサス、日本ではなくアメリカで生まれた背景 アメリカ人幹部がトヨタ本社を口説いた

2020.03.31

アメリカ人幹部らがトヨタ本社を口説いた

「ホンダの新戦略」とは、アキュラのことだ。

トヨタの北米営業本部のアメリカ人幹部らは、アキュラを念頭に、「この際、トヨタとしても高級車の新ディーラー網を作るべきだ」と、トヨタ本社に提案した。

1986年にアキュラが開業。インテグラとレジェンドが販売開始。写真はレジェンド。
1986年にアキュラが開業。インテグラとレジェンドが販売開始。写真はレジェンド。

当時の協議に参加したアメリカ人関係者は「この件で何度も日本に行ったが、話はそう簡単には前に進まなかった」という苦悩した日々を振り返った。

辛抱強く交渉を続けるうちに、レクサス構想が現実となる。

「押しても押しても動かなかった大きな岩(トヨタ本社)が一度動き出すと、それからは物凄い力となって一気に話が進んでいった」という。

レクサス実施に際して、トヨタが最重要視したのが「アメリカでの、カーディーラーの常識を根底から変えること」だ。

アメリカ人にとって、日常生活のなかでできれば行きたくないところとして、歯医者とカーディーラーが引き合いに出されることは、昔から多かった。歯医者は治療で痛い思いをしそうだから。一方、カーディーラーは「胡散臭いから」と言われてきた。

実際、筆者も1980年代からこれまで、カリフォルニア州、ノースキャロライナ州、ジョージア州、テキサス州など全米各地の正規ディーラーで、新車購入、新車リース、中古車購入などを体験してきたが、「胡散臭さ」という表現は理解できる。

 
最新海外ニュース

人気記事