【いま手に入れないと手遅れ?】英国版AUTOCAR おススメ中古車10選

公開 : 2020.04.05 08:50

英国版AUTOCARがいまおススメするユーズドモデル10選です。すべてを購入しても1台のF40以下の価格に収まる10台ですが、その価値は決して金額だけで計ることは出来ません。あの定番や時代を象徴する1台、さらには日英が誇るオフローダーなどがノミネートされています。

ポルシェ911:2002年カレラ4カブリオレ

1万4995ポンド(192万1000円)、走行距離15万km

いまは不人気なポルシェを手に入れて、気長に「値上がり」を待つ以上に賢いお金の使い方などあるだろうか?

ポルシェ911
ポルシェ911

そして、誰もが欲しがる定番モデルと言えば、もちろん911だ。

遺産を相続したばかりであれば、最後の空冷ポルシェである993を選んでも良いが、いま選ぶべきは911初の水冷モデル、もっとも手ごろな996だろう。

有名なインターミディエイトシャフトのトラブルから、それほど頻繁に起こるわけではないものの、シリンダーヘッドとライナーのクラックなど注意すべき点はあり、錆が発生している場合、それは事故後の修理が適当に行われたことを意味している。

それでも、クーペであれ、カブリオレであれ、ターボであれ、996が憧れの911を手に入れる最善の方法であることに間違いはない。

ホンダインサイト:2001年モデル

7000ポンド(89万7000円)、走行距離7万6000km

2000年当時の未来というものを体感したいのであればこのクルマ以上の選択肢はないだろう。

現代のハイブリッドやEVがまるで冷蔵庫のように没個性なモデルばかりになる一方、このクルマのスタイリングは衝撃的だった。

エアロダイナミクスデザインを纏ったこのクーペは、表面がフラットなホイールを履き、リアタイヤにはスカートまで取り付けられていたのだ。

事実、インサイトではフロントからリアに向かって絞り込まれるようなボディデザインが採用されていたが、その29.4km/Lという燃費性能の秘密はホンダが「IMA:Integrated Motor Assist(インテグレーテッド・モーター・アシスト)」と呼ぶ、実際にはハイブリッドとは異なるシステムにあった。

英国での登録台数はわずか257台に留まっており、おそらくホンダUKが販売した車両はその1/3に過ぎないのだから、見つけだすには幸運が必要だろう。

BMW 5シリーズ(E39):1999年M5

1万995ポンド(140万9000円)、走行距離19万3000km

このクルマの価値を理解するには当時を振り返る必要がある。

BMW M5
BMW M5

E39型5シリーズは、ガソリンであれディーゼルであれ、6気筒であれV8であれ、すべてが手に入れるに値するモデルだが、それでもやはりM5が最高の存在だろう。

例えそれが昔気質のガレージオーナーであろうと、この世代の5シリーズは専門家から実際に修理可能な最後のモデルだと言われている。

特にM5であればより気を遣う必要があるが、その努力に見合う存在であり、いまのところは比較的手に入れやすい状態が続いている。

手に入れるならメンテナンス履歴のハッキリとした個体を選ぶべきであり、交換が必須の樹脂製チェインテンショナーとともに、Vanosからの異音には注意が必要だ。

ミニ・クーパーS:2005年ジョン・クーパー・ワークス

5490ポンド(70万3000円)、走行距離14万5000km

本当に手に入れるべきはオリジナル・ミニのボロボロの1台か、大金を掛けてレストアされたピカピカの車両ということになるが、それでも2002年に復活したクーパーSであれば、ルックスもドライビングフィールもオリジナルを彷彿とさせてくれるだろう。

もっとも安価な1台をご紹介するのは、評価が高まり価格が高騰する前のいまが手に入れるべき正しいタイミングだからでもある。

今回ご紹介する個体よりも古い車両はメンテナンス不足が懸念される状態となっており、オルターネーターなどの交換が必須なだけでなく、触媒は腐食し、電動パワーステアリングのポンプにも不具合を抱えている可能性がある。

出来ればチリ・パックが望ましいが、2006年にもジョン・クーパー・ワークスは登場しており、それ以前のスペシャルモデルもいまや間違いのないコレクターズアイテムとなっている。

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