【少量生産のパイロットモデル】BMW X5水素燃料電池モデル、2022年発売 量産は5〜10年後 欧州

2020.04.07

サマリー

BMWが、2022年にX5をベースとした水素燃料電池モデルを少量生産するそうです。それに続く量産モデルは、早ければ5年から10年後に投入されるとのことですが、その前に水素充填ステーションを充実させる必要があるようです。

もくじ

X5ベース水素燃料電池モデル
量産モデルへの採用

X5ベース水素燃料電池モデル

text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)

BMWの初の水素燃料電気自動車は、2025年から登場するX5、X6、X7などの大型SUVとなる可能性が高いことがわかった。

昨年のフランクフルト・モーターショーで、コンセプトカー「i ハイドロジェン・ネクスト(i Hydrogen Next)」を発表した同社は、今回、パワートレインの詳細を含む、水素燃料に関する計画の詳細を明らかにした。
 
BMWの研究開発役員であるクラウス・フレーリッヒは「世界中のお客様のあらゆるモビリティの要求に応えるため、将来的に、さまざまな代替パワートレインシステムを、平行して採用する必要があります」と述べている。

BMW コンセプトカー「i ハイドロジェン・ネクスト(i Hydrogen Next)」
BMW コンセプトカー「i ハイドロジェン・ネクスト(i Hydrogen Next)」

「水素燃料電池技術は、長期的に見て、当社のパワートレインの第四の柱になる可能性があります。特に、人気のあるXファミリーの上位モデルに、適したパワートレインとなるでしょう」

現行X5をベースとしている、i ハイドロジェン・ネクストは、トヨタとの合弁会社で開発した水素燃料技術を搭載し、パイロットモデルとして2022年に少量生産される。

水素燃料電池システムは、最大170psのパワーを生成し、燃料電池の下に配置された電気セルコンバーターは、電気パワートレインとピークパワーバッテリーの両方の電圧レベルに適合する。

ピークパワーバッテリーは、ブレーキエネルギーと燃料電池からのエネルギーによって供給される。

搭載される2つのタンクには、700bar(バール)の圧力で、合計6kgの水素燃料を保持することが可能となっている。

BMWは、このセットアップは気象条件に関係なく、長い航続距離を保証し、わずか3〜4分で燃料補給を完了することが可能だと述べている。

このシステムは、BMWの第5世代eドライブユニットに統合されており、今年、バッテリー電動モデルのBMW iX3に初めて搭載される。

BMWは、i ハイドロジェン・ネクストでは、電気モーターの上に配置されたピークパワーバッテリーから「追い越し時や加速時に、さらにパワーが追加され」全体で374psを供給すると述べている。

量産モデルへの採用

水素燃料電池技術の量産モデルへの採用について、BMWは「グローバルマーケットの状況と需要に応じて、早ければ5年から10年後に、市場に投入されるでしょう」と語っている。

ヨーロッパにおける水素充填ステーションの欠如と、水素燃料が高値であることが、水素燃料モデル投入の障壁となっていると述べている。

BMW 水素燃料電池システム
BMW 水素燃料電池システム

また、パワートレインの製造コストを大幅に削減する必要もあるとしている。

フレーリッヒは「水素燃料自動車は、まず再生可能な電力を使用し、競争力のある価格で、十分な台数を生産する必要があります。その後、直接電化できない長距離や重量輸送などの車両にも、採用されるようになるでしょう」

BMWグループは、2023年までに、25の電動モデルを発売する予定となっており、そのうち12モデルは完全なEVとなる。

 
最新海外ニュース

人気記事