【麻薬と不正利用 ロータスの関与】デロリアンDMC-12 開発と倒産の裏話 後編

2020.04.24

サマリー

マーティとドックによって、一躍スター級のスポーツカーとなった、デロリアンDMC-12。斬新な新モデルへ関わった人たちのインタビューを、ご紹介しましょう。タイムトラベルが眼中になかったことは、間違いありません。

もくじ

コーリン・チャップマンと試作車を運転
ロータスが望んだ、ガルウイングの不採用
トライアンフを用いた2台目の計画
事業に対するサッチャー首相との亀裂

コーリン・チャップマンと試作車を運転

text:Richard Bremner(リチャード・ブレンナー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 

マイク・キンバリー ロータスCEO

当時のロータス・カーズは、デロリアンDMC-12の量産モデルの開発検討を依頼された。「夜のアリゾナで、エンジニアリングに関与できるかどうか、コーリン・チャップマンと試作車を運転しました」 と前ロータス社CEOのマイク・キンバリーが思い返す。


「フェニックス試験場での運転は、とても疲れました。サーキットに留めて走らせることも大変でした。車内は暑く息苦しく、基本的な形状としてはクルマでしたが、完成したモデルではありませんでした」

「エンジンは正しいものでしたが、パワー不足。とてもプロトタイプと呼べる状態ではなかったですね。かなり失望しました。自動車試験場という条件は、このクルマには適していないと判断しました。そこで翌日、高速道路を走らせました」

「ところが追い越し車線を走行中、燃料系統で故障しストップ。不名誉にも、警察車両に押して救援してもらったんです」

そんな経験にも関わらず、チャップマンとキンバリーは、ロータスでデロリアンの開発を進めることを決定。しかも、英国政府がジョンZデロリアンとが結んだ条件を満たすには、残り18カ月でクルマを完成させる必要があった。

「当時のロータスには、2つの技術者チームが存在していました。 VARI(真空補助樹脂注入)ボディとバックボーン・シャシーの開発に、382名が関わっています」 と話すキンバリー。

 
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