【2020年F1シーズン展望】デビット・クルサードに質問 今年はどんなシーズンに?

公開 : 2020.05.30 18:50

チャンネル4が誇るF1コメンテーター、デビッド・クルサードに2020年シーズンのF1について質問してみました。長年の経験からF1では何が起こっても不思議ではないと語る彼ですが、今年のチャンピオン候補に挙げたのは、やはりあのドライバーでした。

予測不能?

新型コロナウイルス感染拡大によって大きくスケジュールに影響を受けている2020年のF1だが、今年も世界中で熱戦が期待されている。

新たなダウンフォース規制が導入される2021年シーズンを前に、今年はマシンに関するルール変更がほとんど行われなかったことで、基本的には昨年と同じような状況が続くことになるだろう。

クルサードはハミルトンとマクラーレンのダブタイトル獲得を予想している。
クルサードはハミルトンとマクラーレンのダブタイトル獲得を予想している。

激しいバトルが期待される一方、ミハエル・シューマッハーの持つ91勝と7度の世界チャンピオンという記録に挑戦するルイス・ハミルトンと、メルセデスチームのダブルタイトル獲得がふたたび見られるかも知れない。

だが、F1では何が起こるか分からない。

ウィリアムズとマクラーレン、そしてレッドブルからF1に参戦していたデビッド・クルサードも同じ見解だ。

ますます円熟味を増しつつあるチャンネル4の誇るF1コメンテーターの彼は、このF1という予測不可能な世界をあまりにも知り過ぎているとも言える。

そんな彼が、2020年シーズンのF1に関する英国版AUTOCAR編集部の質問に、真正面から答えてくれた。

ルイス・ハミルトンは毎年成長している?

「間違いなく答えはイエスですが、彼が速くなっているとは思いません」

「いまの彼は2007年にF1デビューした有望な若手ドライバーがはるかに成熟した姿なのです」

ハミルトンは最多タイとなる7度のF1チャンピオンの座を狙っている。
ハミルトンは最多タイとなる7度のF1チャンピオンの座を狙っている。

「アスリートはもちろん、どんな世界でも才能を増やすなど不可能ですが、その才能をより上手く使うことは出来ます」

バルテリ・ボッタスはハミルトンに勝てる?

「端的に言って可能性はあります。2016年シーズン、フェアなレースでニコ・ロズベルグがハミルトンに勝てるとは思いませんでしたが、彼は見事にそれをやってのけました」

「いまのバルテリも同じ状況にあります。ハミルトンに勝ったことはあるのですから、それが再現できないと考える理由はありません」

「確かに、実績を見れば答えはノーかも知れません。それでも、去年のオーストラリアで勝利した後、彼がチームラジオで叫んだ『黙ってろ!』という言葉が忘れられないのです」

今年セバスチャン・ベッテルは逆境を跳ね返すことが出来る?

「彼なら出来ると思います。前にも同じようなことがありました」

「ダニエル・リカルドがチームメイトだったレッドブル最後のシーズン(2014年だ)、元気がないように見えましたが、何も間違ってはいませんでした」

「問題は新たな停滞期を抜け出すことが出来るかどうかですが、それは彼次第です」

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