【2代目 価格/サイズ/内装は?】メルセデス・ベンツ新型GLA、日本発売 2Lディーゼル、GLA 200 dのスペック情報

公開 : 2020.06.25 12:50  更新 : 2021.10.11 09:33

新型GLA シャシー

基本骨格は先代と同じく前輪駆動用MFAプラットフォームだが、アルミと高張力鋼板の比率を高めることで、捻り剛性の向上と軽量化を実現した第2世代となる。

ホイールベースは従来型に比べ約30mm延長した2730mmに。前後のトレッドも35~50mmほど広げられている。

新型メルセデス・ベンツGLA(欧州仕様)
新型メルセデス・ベンツGLA(欧州仕様)

サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式で、リアがマルチリンク式とされた。

エンジンは横置きで、後輪に動力を伝えるトランスファーはフロント・デフ横に配される。ステアリングは電動アシスト付きラック&ピニオン式となる。

また最低地上高は先代に比べ50mm高められた200mmを確保。悪路での走破性の向上だけではなく、市街地でも歩道の段差などに気を遣わない、取り回しの気軽さも美点といえる。

新型GLA パワートレイン

ドイツ本国ではガソリン1.3LターボのGLA 200、ガソリン2.0LターボのGLA 250、150psを発揮する2Lディーゼル・ターボを積むGLA 200 d、よりチューニングを高め190psを得たA 220 d、そしてAMG版のGLA 35、GLA 45が用意される。

日本にまず導入される「GLA 200 d 4マティック」は、すでにA 200 dで採用されている150psを発揮するOM654q型2L直噴ディーゼル・ターボを積む。

新型メルセデス・ベンツGLA 200 d 4マティック(日本仕様)の後席。
新型メルセデス・ベンツGLA 200 d 4マティック(日本仕様)の後席。

このエンジンはアルミニウム製クランクケースなどで徹底的に軽量化。ナノスライド・シリンダー・コーティングによるフリクション低減により、力強いトルクとスムーズな吹け上がりを誇る。

このOM654q型2Lディーゼル・ターボは最高水準のクリーン性能を実現しているユニット。酸化触媒、DPF、2基のSCR触媒を組み合わせ、ヨーロッパの厳しいユーロ6d排出ガス規制をいち早くクリアした。

そこに組み合わされるトランスミッションは、新開発の8速デュアルクラッチ・トランスミッションの「8G-DCT」となり、様々な状況で最適なギアを選択することで、高い動力性能と優れた環境性能に貢献している。

新型GLA 4WDシステム

新型GLAの4マティック・システムは、前モデルとは異なり本格的なオフロード対応となった。

ドライバーがダイナミック・セレクトのスイッチを操作することで、前後トルク配分比を変えられるのが特徴。

新型メルセデス・ベンツGLA 200 d 4マティック(日本仕様)。
新型メルセデス・ベンツGLA 200 d 4マティック(日本仕様)。

前後トルク配分比は通常の「ECO/コンフォート」で80:20、「スポーツ」では70:30、「オフロード」では四輪駆動クラッチがセンター・デフロックのように働き、基本トルク配分は50:50となる。

どのモードでも連続的にトルク配分比を変化させることで、常に最適な駆動力を実現する。

「オフロード」モードを選択すると、下りの急坂を設定した速度(2~18km/h)で安全に下って行けるDSR(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)も装備。またマルチビームLEDヘッドライトも「オフロード」選択時は車両の直前部を広く明るく照らすモードに切り替わり、障害物が発見しやすい配光とされる(AMGライン装着車に装備)。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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