【TTとR8存続の危機か】アウディ、ラインナップ大幅見直し コスト削減のため

2020.08.06

サマリー

アウディは、コスト削減と実務の合理化を図るため、ラインナップの見直しを行っているそうです。積極的に進めている電動化の開発に、膨大な費用がかかることもあり、R8やTTなどの燃焼モデルの将来が疑問視されています。

もくじ

燃焼エンジン・モデルの将来
プラットフォームも見直しの対象に

燃焼エンジン・モデルの将来

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

アウディの新会長であるマークス・デュースマンは、前任者がすでに実施してきたコスト削減をさらに推進するために、同社の将来の製品戦略の幅広い見直しを行っている。

ブラム・ショットが4月に引退した後、デュースマンは「オペレーションのさらなる合理化と、大幅なコスト削減を目指しています」と述べている。

アウディR8 電動モデルのAUTOCARイメージ図
アウディR8 電動モデルのAUTOCARイメージ図

また、アウディ・トランスフォーメーション・プランの規模を広げており、多くの燃焼エンジン・モデルが、脅威にさらされる可能性がある。

支出を削減するための取り組みの一環として、デュースマンは、TTやR8を含む多くの従来のアウディ・モデルの将来に、疑問を投げかけたと言われている。

ある情報筋は、AUTOCARに対し「TTやR8のようなクルマは、過去の一般的なコスト削減の一部として見直されてきましたが、ここにきて再度話題に上がってきています」と語っている。

プラットフォームも見直しの対象に

アウディの、燃焼エンジンモデルのプラットフォーム戦略も、見直しの対象となっている。

アウディは、フォルクスワーゲンが開発した、小型モデル向けのMQBプラットフォームを利用しているが、一方でA4、A6、A8、Q5、Q7、およびQ8で使用されるMLB構造の開発のための費用を負担している。

アウディTT
アウディTT

アウディと同じく、VWグループブランド傘下にあるポルシェとの、協力関係がさらに緊密になる可能性もある。

ポルシェが開発し、パナメーラとベントレー・コンチネンタルGTに搭載している、MSBプラットフォームと、アウディのMLBプラットフォームを「より体系的に組み合わせる」ことを求める提案がされている。

アウディとポルシェは、双方のラインナップで使用されているV6ガソリンエンジンを含め、近年多くの共同開発を行ってきた。

また、ポルシェ・プレミアム・エレクトリック(PPE)プラットフォームの開発にも、協力してきた。

このプラットフォームは、まず第2世代のポルシェ・マカンの電動バージョンに、次にQ5の後継モデルに使用される予定となっている。

2018年にショットによって始められたアウディ・トランスフォーメーション・プランは、運用コストを44億ユーロ(5500億円)削減したと言われている。

全体として、アウディは2022年末までに最大150億ユーロ(1兆8700億円)の削減を目指しており、そのうち120億ユーロ(1兆5000億円)はEVの開発にあてられる。

デュースマンが就任する前、アウディは「2025年までに約30の電動モデル」を投入予定だと述べていた。

これらのうち、20モデルは完全な電動、残りの10モデルはプラグインハイブリッドとなることが予想されている。

2025年までに、アウディは研究開発、工場および設備に、370億ユーロ(4兆6000億円)の投資を予定している。

アウディ・トランスフォーメーション・プランで、これまでに削減されたコストの大部分は、VWグループ内のソフトウェア開発活動の合理化によるものが多いとされている。

 
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