【夢のスーパーカーの買い方】超高級会員制クラブ 元マクラーレンのブローカーに訊く

2020.08.13

サマリー

希少なスーパーカーの売買はどのように行われているのでしょうか? その答えの1つが、マクラーレンの元エンジニアが運営する会員制クラブ「LaSource」。仲介や販売枠の取り扱いなど、その実態に迫ります。

もくじ

スーパーカーの手に入れ方
メーカーからは好まれない存在
ヴァルキリー、スピードテールに注目

スーパーカーの手に入れ方

text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)

もし、億万長者のお金持ちになれたとして、夢のスーパーカーを手に入れようと思ったら、どうすればいいのだろう?

長年マクラーレンのエンジニアを務め、後にカスタムメイド事業の責任者となったジェームス・バンクスが始めた超高級デジタル会員制クラブ、「LaSource」に参加するというのも方法の1つだ。

LaSourceの設立者ジェームス・バンクス
LaSourceの設立者ジェームス・バンクス

LaSourceは、スーパーカーの仲介というハイエンドの世界で活動している。運営にあたっては、人脈、慎重さ、機密性を重視しているという。

同クラブが年間に販売する車はほんの一握りで、多くの取引は交渉に数ヶ月を要する。平均取引価格は300万ポンド(4億円)と、目を見張るような金額だ。

LaSourceの実態について、バンクスに話を聞くことができた。

「ブローカーがハイエンドのコレクターズカー市場で活動するのは、非常に一般的なことです」

「多くの場合、コレクターは目立たないようにクルマを売買したいと思っているので、オークションや公売は適切な方法ではありません」

「過去6年ほどの間に、インターネットやインスタグラムの台頭によって、個人で売買する人々が増えてきています。彼らはベッドルームブローカーと呼ばれています」

「しかし、正しくない情報が掲載されたり、過大な価格をつけられたり、同じクルマが複数の場で販売されることで露出が過剰になり、クルマの価値に影響を与えてしまいます」

「それが市場に混乱をもたらしているのです」

「LaSourceでやりたかったのは、買い手と売り手の間に透明性を保ちながら、取引が慎重に行われるようにすること。デジタル時代に昔ながらのアプローチを生み出す場を作ることでした」

LaSourceは2018年に活動をスタートし、現在200人のメンバーがそのバーチャルショールームにアクセスしている。

メンバーは、中東の王族から大成功を収めているビジネスマンまで様々だとバンクスは言う。中東と米国(特にカリフォルニア州)で最も人気があるが、会員の10%は英国を拠点としている。

「私がファーストネームで知っている人たちは世界的にも有名なので、彼らは本物だろうと確信しています」

「メンバーを受け入れる際には、しっかりとした審査プロセスを経ています。特定のクルマの詳細を入手して許可なく販売しようとしている人は、メンバーには入れません」

「現在のメンバーの多くは、私のキャリアを通じて知り合った人たちです」

「彼らはモーターカーに対する絶対的な情熱と熱意を持っています。クルマを芸術として捉えるのか、サーキットの武器として捉えるかは人それぞれですが」

バンクスによると、メンバーの4分の1が平均60台のクルマを所有しており、優雅な暮らしを送る会員の1人は1000台を所有しているという。

 
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