【マクラーレンの現在位置】日本のトップが大いに語る 620RとGT レーシング・コンストラクターの強み

2020.08.13

サマリー

「マクラーレン620R」はレースカーを最小限の調整で公道対応させた限定車。「マクラーレンGT」は日常使いも得意な1台。こんな2台が共存できるのは、なぜなのでしょう。日本法人代表にインタビューをしてきました。

もくじ

レーシングカーを公道に マクラーレン620R
マクラーレン体験を“深化”させること
究極のドラインビング・エンゲージメントとは?
シャシーの洗練 「トラックだけでなく日常にも」
ハイパフォーマンスカーに必要なサービスの質

レーシングカーを公道に マクラーレン620R

text:Kazuhiro Nanyo(南陽一浩)
photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

先だって開催されたオートモビル・カウンシル2020にて、マクラーレンはその輝かしいモータースポーツ活動と戦歴を、最新モデルである「620R」や「GT」と結びつけて見せた。

3月に発表されていたとはいえ620Rの導入枠はすでに完売しており、コロナ禍を感じさせない好調ぶりだ。

マクラーレン620Rは、レース専用モデルの「570S GT4」をベースに開発された、いわばレーシングカーの公道バージョン。
マクラーレン620Rは、レース専用モデルの「570S GT4」をベースに開発された、いわばレーシングカーの公道バージョン。    上野和秀

マクラーレン・オートモーティブ・アジアの日本代表である正本嘉宏氏は、620Rを手がかりに、日本市場におけるマクラーレンの現状と展望を、こう語る。

「そもそも620Rはレースで培った技術を公道に解き放つという点で、単なる自動車メーカーではない、レーシング・コンストラクターであるマクラーレンの本当の強味を市販モデルに活かした、きわめて“らしい”プロダクトだと思います」

レーシングカーが、どれだけ最低限のモディファイで公道を走れるか? という命題は、あらゆるスポーツカー・メーカーが挑んできたが、元よりクローズド・トラックを出自とするマクラーレンのアプローチは異なる。

570S GT4に基づくがレギュレーションの制約を受けないことで、逆に出力は570psから620psに達した。足回りにGT4譲りのレーシングダンパーを備えつつ、高負荷時の慣性を抑えるためより硬度に優れたパワートレイン・マウントを採用して、「挙動や一体感、ダイレクト感がLTとは比較にならないほど増しています」と、正本代表はいう。

また620Rは、19・20インチという前後異形のセミスリックタイヤを公道用に装着しているが、オプションのフルスリックタイヤにサーキットで履き替えれば、さらに接地面を8%増してより次元の高いパフォーマンスとタイムに到達するという。メカニカルなセッティング変更要らずで、スリックを履きこなすロードカーは前代未聞といえる。

 
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