【英国オフローダーの象徴】ランドローバー・ディフェンダー 英国版クラシック・ガイド

公開 : 2020.08.15 07:20  更新 : 2022.08.08 07:37

英国で掘り出し物を発見

ランドローバーディフェンダー110 登録:2011年 走行:12万3500km 価格:2万2995ポンド(308万円)

7シーターのワゴンで2オーナー車。クラッチとインターミディエイト・シャフト、リア・ハーフシャフトは交換済み。XS仕様で、ライノ社製のルーフラックとマッド・グローブボックス・ライナー、シートリフト、ペダルロックなどが付いている。

ランドローバー・ディフェンダー(英国仕様)
ランドローバー・ディフェンダー(英国仕様)

車体に傾きはなく、ボディの状態も良い。左リアドアに小さな擦り傷と、助手席側のグラブハンドルにヒビが入っている程度。シートはカバーが掛けられ、レザーはわずかにシワが入るだけ。

タイヤは、溝の深いミシュラン製のラティチュード・クロス。スペアタイヤも付いている。

排気ガスの状態も良く、シャシーは錆がない様子。オイルやフルード類の漏れもない。一番新しい整備は、12万2000km時のオイル交換。

トランスミッションのフィーリングも、走りも良好。乗り心地はピンと腰があり、ステアリングも水温も安定している。冷却ファンもちゃんと稼働する。

エアコンやパワーウインドウ、内装の時計も動き、キーは2つある。車齢やスペックを考えれば、妥当な価格だ。

オーナーの意見を聞いてみる

「ランドローバーの世界最大のコレクションを保有する、ダンスフォールド・コレクションで働いていることもあって、小さい頃の興味が再燃しました。ランドローバーは、運転したいと初めて思ったクルマでしたから」。と振り返る、リチャード・グラフトン。

「初期のコイルスプリング・モデルを探しました。乗りやすいですし、ここのコレクションの中でも一番好きです。世話をしてオリジナルと保とうと考えています。変更箇所はエンジンの電気系統と、後期型のラジオにした程度です」

ランドローバー・ディフェンダーのオーナー、リチャード・グラフトン
ランドローバー・ディフェンダーのオーナー、リチャード・グラフトン

「このクルマは豪華な仕様でした。オリジナルのカーペットがあり、熱線入りのリアガラスも機能します。メンテナンスは、ヘインズ国際自動車博物館のワークショップにお願いしています」

「シートにカバーを掛けて、トレーラーをつないで乗っています。子供にも、自宅の敷地で運転を教えているんですよ」

まとめ

英国の様々な場面を支えてきた究極のマシン、ディフェンダー。高い堅牢性とオフロード性能が、上品でクラスレスなボディに備わる。

耐久性は信じられないほど高いが、ぞんざいに乗られてきたクルマもある。ドライビング体験を好きになれない人もいるはずだから、事前に試乗した方が良いだろう。

状態の良いクルマの需要は高い。走行距離が短く、手入れの行き届いた旧式のディフェンダーを見つけることは難しい。

良いトコロ

戦車のように堅牢なディフェンダー。英国なら部品供給は豊かで専門ショップも多い。楽しく使い勝手の良い、英国のアイコン的モデル。

良くないトコロ

厳しい環境で乗られてきたクルマも少なくない。派手に改造された状態をもとに戻すのは困難。時間とお金をかけるより、別のクルマを探した方が早い。

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