【ついに投入決定】フォルクスワーゲン次期パサート(B9) 9代目はヴァリアントも継続 2023年導入へ

2020.09.17

サマリー

独フォルクスワーゲンが、次世代型「パサート」に、セダン/ワゴンの投入を決定。自動運転レベル3と5G接続機能など、充実した機能と優れた積載性で、使い勝手のいい新モデルになることが期待されます。

もくじ

新型パサート どうなる?
ワゴンは継続 オールトラックは?
累積3000万台も、揺らぐ存在意義

新型パサート どうなる?

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

独フォルクスワーゲンは、1年以上の論議を経て、ついに9代目パサートのセダンとワゴンの投入を決定した。

VWグループの会長であるヘルベルト・ディースは、同等サイズのアルテオンの人気が高まっていること、また、2023年以降セダンとワゴンのボディスタイルで、電動シリーズ「ID.」の生産モデルを投入することから、パサートの後継モデルには消極的であり、社内で検討が続けられていた。

フォルクスワーゲン 9代目パサート AUTOCARイメージ図
フォルクスワーゲン 9代目パサート AUTOCARイメージ図

2015年に投入された現行モデルに代わり、2023年に欧州で発売される新しいパサートは、そのプラットフォーム、ドライブトレイン、および電気アーキテクチャーを、スコダ・スパーブと共有する。

右ハンドル仕様は、生産能力拡大の計画の一環として新しく設立される、スコダのグリーンフィールド工場で生産される。

情報筋によると、これにより、36年の歴史をもつVWのドイツ・エムデン工場でのパサートの生産が終了するという話もある。

同工場は、2022年からの電動SUV「ID.4」の生産に向け、まもなく包括的な改造が行われる予定となっている。

ワゴンは継続 オールトラックは?

現在、ヨーロッパ仕様は、MQBプラットフォームをベースとしているが、米国および一部の中国のチャネルで販売されているパサートは、2005年に導入された第6世代の古いPQ46プラットフォームをベースとしている。

2023年以降、すべてのパサートは、前輪駆動と四輪駆動の両方をサポートする、MQBプラットフォームのアップデート版を採用する。

フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク
フォルクスワーゲン・アルテオン・シューティングブレーク

この車体構造は、マイルド・ハイブリッドおよびプラグイン・ハイブリッドの、ガソリン/ディーゼル仕様だけでなく、完全な電動ドライブトレインのパッケージングにも対応可能となっている。

社内で「B9」と呼ばれている新しいモデルのスタイリングは、すでに完了しており、より充実した機能と、優れた積載能力で、実用性が高まる。

関係者は「私たちは、アルテオンで、すでにこのセグメントのスタイルリーダーとなっています」

「これは、パサートが現行モデルよりも、さらにスペース指向なモデルとなるための助けとなるでしょう」と述べている。

新型が従来の4ドア・セダンを継続するのか、それともスパーブの5ドア・リフトバック・デザインが採用されるかについては明らかにされていないが、ワゴンは継続が決定。

より長いホイールベースと、より広いトレッドにより、現行モデルよりも大きなスペースを提供することが可能となる。

また新型は、同等サイズのアルテオンとID.ビジョンの量産仕様よりも保守的なデザインになると言われている。

これに加え、高い車高と、ボディサイドのクラッディングが特徴的な、パサート・オールトラックの後継も計画されている。

累積3000万台も、揺らぐ存在意義

1973年に最初に生産を開始したパサートは、最近、累積販売台数3000万台を達成し、ゴルフに次いで2番目に販売台数の多いフォルクスワーゲンとなっている。

それにもかかわらず、主要なグローバル・マーケットでのパサートの売れ行きは懸念されており、後継モデルについて真剣な話し合いが行われたと言われている。

フォルクスワーゲンID.ビジョン
フォルクスワーゲンID.ビジョン

ディースは、これまでにAUTOCARに対し「同じセグメントで競合する、同じようなサイズのモデルが3つ必要かどうかはわかりません」

「わたし達は、パサートの今後を、注意深く見守らなければなりません」と述べていたほどだ。

第9世代モデルの投入決定の背景には、米国・ヨーロッパの両仕様のパサートを、異なるチャネルを通じて販売しているVW中国事業部からの強い要望があったと言われている。

なおその新型は、レベル3の自動運転技術と5G接続機能を、サポートするよう設計されているという。

 
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