【じっくり見たい】ロールス・ロイス・ダスクin東京 ビスポークの極み、コーンズのために4台製作

公開 : 2020.09.27 19:30  更新 : 2021.10.11 09:35

ロールス・ロイスの特別な4台を撮影してきました。「ダスク in 東京」と名付けられた各1台だけのファントム、カリナン、ドーン、レイス。豪華な内装/デザイン/ディテールをたっぷりご覧ください。

CORNESのために作られた4台

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

プレステージカーの頂点に位置するロールス・ロイスは、いつの時代も特別な存在であり続けている。

日本ではコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モータース)が1964年に輸入権を獲得して以来、ロールス・ロイスの伝道師として日本を代表するディーラーとして歩んできた。

ドーン・ダスク in 東京
ドーン・ダスク in 東京

56年間にわたりロールス・ロイスを代表する正規ディーラーとして活躍してきたコーンズ・モータースのために開発されたのが、ロールス・ロイス・モーター・カーズ初となるビスポーク・コレクション「ダスク in 東京コレクション」なのである。

「ダスク in 東京コレクション」は、英国のロールス・ロイス本社があるグッドウッドのロールス・ロイス・ビスポーク・コレクティブによって開発されたもので、さわやかな晴れた日に東京の都心部の超高層ビル群から眺めた美しい夕焼けをオマージュしたという。

製作されたのはファントムカリナン、ドーン、レイスの4モデルで、それぞれ限定1台の合計4台のみとなる。

外装色は「ダスク in 東京」

「ダスク in 東京コレクション」最大の特徴は、「ダスク in 東京」と名付けられた特別色にある。

一見するとグレーに見えるが青磁のような色合いで、アルミニウムとマイカを含んだ塗料により光を屈折させると共に何層ものベースコートとクリアコートで仕上げられている。

ファントム・ダスク in 東京
ファントム・ダスク in 東京

ライティングにより様々な表情を見せる、奥行きのある味わい深い印象を放つ。

この外装色にアクセントを与えるのが、ローズゴールドのコーチラインだ。地平線に日が沈む様子をイメージしたもので、ボディサイドに彩りを添えている。

そして「ダスク in 東京コレクション」の存在を誇示するのが、ローズゴールド仕上げのスピリット・オブ・エクスタシーだ。

夕暮れ時の街を彩るオレンジとピンクの夕日を表現したもので、この色の仕上げのスピリット・オブ・エクスタシーは日本初となる。

そして4モデルに共通する装備が、夕陽をイメージしたローズゴールドで仕上げたビスポーク・オーディオ・グリルで、ブラック基調のインテリアに温かみを与えている。

ファントム

フラッグシップ・モデルのファントムでは、外装色、コーチライン、スピリット・オブ・エクスタシー、ビスポーク・オーディオ・グリルといった「ダスク in 東京」共通の特別装備に加え、インストゥルメント・パネルがオープンポア・ロイヤル・ウォールナットとなる。

フェイシアにはローズゴールドのクロックが組み込まれた。

ファントム・ダスク in 東京の内装
ファントム・ダスク in 東京の内装

価格は他のオプションも含めて、8707万1000円。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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